1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06630100
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
河野 正男 横浜国立大学, 経営学部, 教授 (50049607)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 邦雄 横浜国立大学, 経営学部, 教授 (30018048)
隅田 一豊 横浜国立大学, 経営学部, 教授 (00047911)
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Keywords | 環境監査 / 環境評価 / 社会会計学 / 生態学 / 公共事業 / 河川改修 / 投資効果 / 帷子川 |
Research Abstract |
【研究の目的】 本調査研究では、環境監査を念頭におき、横浜市内を流れる代表的河川である帷子川などを事例として、国・地方自治体が行ってきた河川改修に関わる投資を公会計学的・社会会計学的アプローチを適用して調査・研究すると共に、生態学的アプローチによる環境評価(変化)との関連性を解析し、会計的評価システムへ導入しようとするものである。すなわち、本調査研究は公共事業が行なっている環境整備関連事業への投資効果について、洪水防止機能の向上、新水空間の増加、地域気象の改善など、人間環境貢献、安全性向上、アメニティ評価などの環境監査の可能性を探るものである。 【本年度の研究実施状況】 1.現地調査による生態学的指標を用いた環境的価値のデータ収集を行った。生態学的指標を用いた環境指標は、現況の生物的多様性と自然度階級を用いる。データ解析をふまえて、都市河川の環境的価値の分級評価基準を作成した。 2.横浜市内を流れる帷子川の周辺(護岸)形態および改修の進捗状況に関するデータおよび公的投資関連データの収集をし、社会会計学的解析を行った。 3.同時に帷子川沿いの土地利用形態、景観特性など自然環境および社会環境要因を時系列的に評価・分級した環境評価図を作成した。50m×50mの大きさのメッシュを作成し、閣メッシュを単位としたデータベース化(図面化)をした。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 河野正男: "企業の環境保全運動と会計の役割" 税経通信. 49. 18-24 (1994)
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[Publications] 河野正男: "国際標準化機構小委員会の「環境監査の指針」(案)について" JICPAジャーナル. 6. 64-68 (1994)
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[Publications] 隅田一豊: "情報提供の拡充とファンド会計-地方公営企業における財務会計精度の改善に向けて-" 横浜経営研究. 14. 341-358 (1994)
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[Publications] 鈴木邦雄: "ミチゲーションを考える" RECONQUISTA. 3. 8-12 (1994)
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[Publications] 地球環境研究会(編著)河野正男 他: "環境保全型企業論" 合同出版, 156 (1994)
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[Publications] 中央大学経済研究所(編)河野正男 他: "環境の変化と会計情報-ミクロ会計とマクロ会計の連環-" 中央大学出版部, 269 (1994)