1995 Fiscal Year Annual Research Report
簿記・会計教育のマルチメディア化に関する研究-教材開発のための基本設計
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06630104
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
大矢知 浩司 青山学院大学, 経営学部, 教授 (40024921)
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Keywords | マルチメディア教材 / 財務データベース / 財務分析 |
Research Abstract |
簿記・会計教育のマルチメディア化された教材として、Microsoft・Visual Basicによる財務分析システムNDjを開発すると共に、『財務分析ツール・アンド・データ』と題してマニュアルを白桃書房から刊行した。フロッピ-付である。当システムは、分析対象とする会社、財務分析式、財務データをマウス操作だけで自由に選択でき、かつ、簡単な折れ線グラフも作成することができる。利用環境はWindows 3. 1, 95の下では機種を問わない。 パソコン単独でも、NECサーバーSV98を介してパソコンと結び一斉授業の教材としても利用できる。実際の会社の分析には日経NEEDSをネットワークを介して利用できる。また、Excel, Lotus等の長計算ソフト、SAS統計ソフトとも容易に連動する。 本年度では、特に模擬会社26社の10年間の財務データの作成、対応する業種加重平均値、主要経済統計(NDP、平均金利、粗鋼生産高等)、株価高値・安値・出来高の作成、財務データ全項目・財務分析式の解説を行った。財務分析式ではバブル崩壊の影響を明らかにする算式を考案している。業種平均値も当システムで入手できるため既存の平均値(日経、日銀、通産等)から解放されている。 被合併会社の合併データ(合併比率、相互持株、融資・取引関係)の遡求的修正(合算)、変則決算の影響排除、会社沿革データの作成は現在続行中である。 なお、当研究には九州産業大学金川一夫、多摩大学深沢弘美両氏の全面的な協力を得た。
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[Publications] 大矢知浩司: "財務分析:資金運用の前提" 公益法人. 27-3. 4-11 (1996)
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[Publications] 大矢知浩司・金川一夫・深沢弘美: "財務分析ツール・アンド・データ" 白桃書房, 206 (1996)