1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06640361
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
中村 士 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 助教授 (80107474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 真 通信総合研究所, 鹿島センター, 主任研究員
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Keywords | 彗星 / 軌道進化 |
Research Abstract |
平成6年度は,富士通製のワークステーション(WS),S4/5,モデル70を長期軌道積分用に購入した.11月に搬入されたので,WSのソフトウエア環境を整えるのにかなり時間がかかり,本研究のテーマに直接関わる結果はまだ出ていない.国立天文台の位置力学研究系の研究者から提供された大惑星(5個),木星の衛星(8個)の軌道数値積分プログラムを用いて0.5年計算し,ベンチマークテストを行なった.積分パラメータの取り方にもよるが,6-7秒で,当初予想した積分時間より若干スピードが速かった. 彗星,小惑星の軌道計算に必要な惑星の数値積分暦DE102,DE200のデータファイルを大型機から移植した.この際,ファイル構成をWS向きに変更した.本計算に必要なサブルーチン群を,統一した記述形式になるよう改めた. 国際天文学連合天文電報中央局で編纂出版している彗星,小惑星の軌道データを整理して,本研究の計算に利用しやすいデータ形式にした ニュートンの運動方程式を数値積分するアルゴリズムは最近4-5年の間に多くの新しい方法が相継いで開発されている.この研究を計画した頃は「外挿法」が最も優れた方法であったので,外挿法ではほとんどのプログラムを開発したが,新しい方法(例えば,正則化シンプレクチック法)はスピードも速く,丸め誤差以外の誤差の累積が理論上ない.従って,平成7年度の研究では,外挿法と新方法を広範に比較して,新方法も本研究の目的に利用する予定である.
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Research Products
(1 results)