1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06640375
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤川 和男 東京大学, 大学院・理学系研究所, 教授 (30013436)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 治輔 金沢大学, 教養部, 助教授 (40211213)
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Keywords | カイラル対称性 / 量子異常 / ワイル対称性 / BRST電荷 / ゲージ結合 |
Research Abstract |
藤川は、まずCornell大学のCLEOグループの実験結果に基づいてクオークの弱い相互作用の左手系の結合からのずれを分析した。ついで、この結果を取り入れたしかもより重いクオークとかレプトンを含むいわゆる標準模型を越える理論の可能性を考察した。ここで、基本的なメカニズムとして、ある種の指数(analytic index)を持つ質量行列を用いた。この指数を持つ質量行列は高次の量子補正に対して安定なカイラルなクオークとかレプトンを作り出し、クオークとかレプトンのフレーバーを変える弱い相互作用の高次の効果を小さく抑えることが出来る。このような模型は、より重いクオークやレプトンがあるいは実在するかも知れないことを示唆する。藤川は、またカイラルなゲージ理論に対する一般化されたPauli-Villars正則化の基本的な機構を解明し過去に知られていた共変的な正則化との関連を明らかにした。特にフェルミオン数を破る量子異常がどうして一般化されたPauli-Villars正則化で得られるを説明した。 久保は、二次元重力理論におけるワイル対称性の役割をブラックホールの安定性および量子重力理論の観点から考察した。特に二次元ブラックホールの安定性を示唆したことは新しい結果である。更に、ゲージ場の量子論の一般的な考察と関係してBRST電荷が満たす代数関係の詳細な考察を行なった。現実の物理との関係したテーマとしては、超対称統一模型に久保達が以前から提案してきた結合常数還元原理を適用してゲージ結合と湯川結合の統一の可能性を考察し、ボトムとトップクオークの質量が正しく予測されることを示した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] K.Fujikawa: "Generalized Pauli-Villars regularigation and the covariant from of anomalies" Nuclear Phyen is. B428. 169-188 (1994)
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[Publications] K.Fujikawa: "A vector-like extension of the standard model" Progress of Theoretical Physics. 92. 1149-1160 (1994)
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[Publications] T.Fujiwara et al.: "Weyl invariance and spurious black hole in two-dimensional dilaton grauity" Int. Jour. Mod. Physics. A9. 4811-4835 (1994)
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[Publications] J.Kubo: "An analysis on the convergence of equal-time commutators and the closure of the BRST algebra" Nuclear Physics. B427. 398-424 (1994)
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[Publications] T.Fujiwara et al.: "Virasoro anomaly, trace anomaly and the Liouville action for 2D grairty" Physics Letters. B336. 157-162 (1994)
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[Publications] J.Kubo et al.: "Reduction of couplings and heavy top guark in the minimal SUSY GUT" Nuclear Physics. B424. 291-307 (1994)