1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06640392
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
植松 恒夫 京都大学, 総合人間学部, 教授 (80093194)
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Keywords | 可積分系 / 超対称性 / N=4カライル超空間 / サイン・ゴルドン理論 / 量子空間 / 双対性 / 摂動論的QCD / 核子スピン構造関数 |
Research Abstract |
当該研究計画では、物理学と数学の交流を通じて発展した可積分系につき、とくに超対称可積分論の構造とその超空間での摂動論に焦点を当て研究を遂行した。前者について本年度は、場の理論の双対性の問題に関して、米アルゴンヌ国立研究所のコスマス・ザコス博士との共同研究で超対称シグマ模型の双対性について、その超空間での定式化および双対シグマ模型の幾何学を調べ、論文として発表した(Nucl.Phys.B469(1996)488-512)。さらに、N=2超対称シグマ模型への拡張を検討を開始し、CP(n-1)模型についてその双対変換を調べた。一方、超対称な量子群を実現する方法として超対称量子平面での非可換微分算法に関しても分析を行った。また、東大グループとの議論をもとに、N=4の超対称性をもつサイン・ゴルドン理論についての研究を行った。一方最近、高エネルギーQCDと、これら可積分系との関連に大きな関心が持たれ始めている。本年度は、摂動QCDに基づき、核子のスピン構造関数に登場する高次ツイスト演算子のくりこみの解析を、広島大学のグループと共同で調べた(Pyhs.Lett.B387(1996)855-860)。口頭では10月に佐賀大学で開かれた物理学会で発表した。また、光子構造関数のsmall xでの振る舞いについて、1996年11月に東大原子核研究所における国際研究集会"Physics in e-p collisions"で招待講演を行った。本計画の実施において、国内各地とりわけ、東大・広大・横浜国大・徳島大の関連する分野の研究者との討論・研究交流が有益・不可欠であった。尚、予算執行としては旅費の他、論文作成に必要なパソコンの増設メモリやソフトを購入した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] T.Curtright: "Geometry and duality in supersymmetric σ-models" Nuclear Physics. B469. 488-512 (1996)
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[Publications] J.Kodaira(小平治郎): "QCD corrections to the nucloon's spin structure functiong_2 (X,Q^2)" Physics Letters B. 387. 855-860 (1996)
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[Publications] H.Kawamura(川村浩之): "Renormalization of twiet-4 operators in QCD Bjorken and Ellis-Jatte sum rules" Modern Physics Letters A. (掲載予定). (1997)
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[Publications] J.Kodaira(小平治郎): "More on the Burkhardt-Cottingham sum rule in QCD" Physics Letters B. 345. 527-531 (1995)
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[Publications] H.Kawamura(川村浩之): "Target mass corrections ot QCD Bjorken sum rule for nucleon spin structure functions" Prog.Theor.Phys.Suppl.120. 225-230 (1995)
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[Publications] J.Kodaira(小平治郎): "Spin structure function g_2(X,Q^2) and twist-3 operators in QCD" Physics Letters B. 344. 348-354 (1995)