1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06640426
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
梶野 敏貴 国立天文台, 理論天文学研究系, 助教授 (20169444)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉井 譲 東京大学, 天文教育センター, 教授 (00158388)
犬塚 修一郎 国立天文台, 理論天文学研究系, 助手 (80270453)
辻本 拓司 国立天文台, 位置天文・天体力学研究系, 助手 (10270456)
小笠原 隆亮 国立天文台, 理論天文学研究系, 助教授 (30177109)
観山 正見 国立天文台, 理論天文学研究系, 教授 (00166191)
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Keywords | 宇宙相転移 / 真空の構造 / QCD / クオーク・ハドロン / カイラル対称性 / クオーク閉じ込め / 核化 / 銀河化学進化 |
Research Abstract |
相転移の次数に関して、従来のKogut-Susskind fermionを含む格子ゲージ理論が三次以上の可能性を示唆しているのにたいして、最近のWilson fermionを含む格子ゲージ理論はpure gauge格子ゲージ理論より強い一次のQCD相転移の様相を示唆している。梶野敏貴は研究協力者との共同研究により,QCDの持つカイラル対称性の回復を陽に取り込んだハドロンのモデル(Nambu-Jona-Lasinio model)を有限温度・有限密度に拡張し,クオークの熱的励起から来る有効ポテンシャル部分に赤外切断を導入することによって,一次相転移を示すEffective Lagrangianを構築した。運動量の赤外切断はクオークとグル-オンの非摂動効果による自由度の低下を表し,これが大きい極限でクオーク閉じ込めバッグ・モデルに移行する。これにより,クオーク・グル-オン・プラズマの過冷却状態で起こるハドロン泡の核化率が近似なしに計算できるようになった。観山正見、小笠原隆亮と犬塚修一郎は,宇宙相転移で作られるハドロン泡の時間発展をシミュレートする流体力学的計算コードを開発した。梶野敏貴、吉井譲と辻本拓司は独自の銀河化学進化と軽元素量の時間発展のモデルを作り,ビッグ・バン元素合成と銀河内星間物質の降着による古い鉄欠乏星にプラトーが発現する可能性を指摘した。更に、これら二つの異なるメカニズムによるプラトーを区別する方法を提案した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] T.Kajino: "Inhomogeneous big-bang model,revived,and evolution of・・・" Nuclear Physics. A588. 339c-344c (1995)
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[Publications] G.J.Mathews: "Inhomogeneous primordial nucleosynhesis and new abundance・・・" Astrophysical Journal. 456. 98-105 (1996)
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[Publications] Y.Yoshii: "Beryllium and boron abundances of metal-deficient halo・・・" Astrophysical Journal. 447. 184-190 (1995)
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[Publications] M.Chiba: "A Technigue for determining the extragalactic distance scale・・・" Astrophysical Journal. 442. 82 (1995)
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[Publications] T.Handa: "Detection of a circumstellar gas around DM Tau:a proto-・・・" Astrophysical Journal. 449. 894-899 (1995)
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[Publications] M.Saito: "Synthesis 1200,1300,observations of a young star:500AU・・・" Astrophysical Journal. 453. 384-392 (1995)