1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06640436
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
山本 郁夫 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (70126332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白崎 良演 横浜国立大学, 教育学部, 助手 (90251751)
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Keywords | 相転移 / 誘電体 / 超音波 |
Research Abstract |
●単結晶の作成について 超音波測定に使うのに十分な大きさの単結晶CsPbCl_3、CsPbBr_3、をStockbarger法により、作成し、良質で十分な大きさの単結晶が得られた。それら以外の結晶についてはBridgeman法によってKNO_2、RbNO_2、CsNO_2のNO_2基を含む各結晶の作成も試みたが、現時点では良質で十分な大きさの単結晶が得られていない。今後は、Bridgeman法以外の方法も試みていく予定である。 ●三次弾性率測定装置の開発・製作について 三次弾性率を測定するための高調波検出型弾性率測定装置のシステム全体の設計、予想される性能の詳細を検討し、試作した。 この装置の特徴は、超音波が結晶中を伝播するのに従い、結晶のもつ非線形性により音波に高調波成分が発生することを利用して、三次弾性率を測定する方式を使うことである。試作段階の性能評価では、この方法では、結晶に圧力を加える必要がないので、柔軟性の高い結晶も適用でき、また、試料ホルダー部を小型化できることが確認された。現在、システム全体の設計、予想される性能の詳細を検討し、試作のテスト段階にある。この装置では、人力音波の高次周波数成分を測定することで三次弾性率を求めるものであり、一般にその信号は、かなり微弱で、そのレベルの信号検出には、雑音、人力波形の歪み等に注意深い対策を行う必要があることが明らかになった。
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