1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06640436
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Research Institution | YOKOHAMA NATIONAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
山本 郁夫 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (70126332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白崎 良演 横浜国立大学, 教育学部, 助手 (90251751)
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Keywords | 相転移 / 誘電体 / 超音波 / 弾性率 |
Research Abstract |
●CsPbCl_3の3次弾性率について 超音波測定に使うのに十分な大きさの単結晶CsPbCl_3をStockbarger法により作成し、良質で十分な大きさの単結晶が得られた。この試料について,相転移点をはさんで超音波測定を行い,三次弾性率の詳細な温度変化を調べた。その結果,結晶構造が立方相から正方相に変化する臨界領域で、三次弾性率の発散的増大が観測された。 この結果,CsPbCl_3では普通の結晶に比べ室温付近での、格子振動にともなう原子変位が極端に大きく、著しい柔軟性を示すことが分かった。また,CsPbCl_3のような原子振動の振幅の大きな物質では、いわゆる線形固体とよばれる普通の結晶に比べて、弾性的性質に非線形効果の影響が顕著に現れることが分かった。 本研究で測定された三次弾性率は、結晶の非調和性を表す量として重要であるが、二次弾性率と比べ測定が複雑であるなどの理由で、いままで、三次弾性率の温度依存性などについての理論的・実験的な研究はあまり進んでいなかったが、本研究の結果,ランダウの相転移理論で、普通、定数と仮定される三次係数が現実の系では、顕著な温度変化を示すこともありうることが明らかになった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 山本郁夫 他: "Brillouin Scattering Study of the Volume Transition in NIPA." Jounal of the Physical Society of Japan. 64. 2898-2907 (1995)
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[Publications] 白崎良演: "Isotope Effect on Formation Energy of Soliton" Synthetic Metals. 69. 677-678 (1995)
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[Publications] 白崎良演: "Effects of the Lattice Discretness on a Soliton" Jounal of the Physical Society of Japan. 1996 (65)