1995 Fiscal Year Annual Research Report
選択励起時間分解・空間分解分光法による自由なクラスター、超微粒子の電子状態の研究
Project/Area Number |
06640456
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
望月 章介 日本大学, 文理学部, 教授 (20006159)
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Keywords | クラスター / 超微粒子 / 量子サイズ効果 / 量子ドット / ガス中蒸発 / レーザーアブレーション / 表面プラズモン / エネルギー移動 |
Research Abstract |
初年度に提出した研究計画調書では、今年度の研究項目は「自由な半導体クラスター、超微粒子の量子サイズ効果」であった.今年度はこの半導体の研究の他に、昨年まで行ってきた金属クラスター、超微粒子の研究の続きとしてLi,Na,K,Rbの原子、分子、クラスター、超微粒子について選択的レーザー励起分光とレーザーアブレーション分光測定も行った. (1)自由な半導体クラスター、超微粒子の量子サイズ効果、表面効果の研究 AgBr,AgI,Ge,PbSについてノズルガス蒸発法により半導体超微粒子ビームをつくり、光吸収スペクトルの時間分解分光測定を行い、励起子とキャリヤ-の空間的閉じ込めに伴う量子サイズ効果を吸収端エネルギーのシフトとして観測した.また、吸収端の裾のUrbach tailの解析を通して、電子-格子相互作用がサイズの減少とともに強くなる事を見つけた. (2)アルカリ金属クラスター、超微粒子のレーザー励起分光とレーザーアブレーション アルカリ金属のガス中蒸発相の分子、クラスターを選択的にレーザー光励起して、分子と原子の間の励起エネルギー移動、プラズマ共鳴散乱光を観測した.また、アルカリ金属蒸発相中のクラスター、超微粒子とアルカリ金属固体に強力なレーザーパルス光をあて、高励起状態の原子、分子、クラスターよりの発光を観測した. 以上の結果は昨年米国で開催された国際シンポジウム International Symposium on The Science and Technology of Atomically Engineered Materials(Oct. 30-Nov. 4, 1995: Richmond, Virginia, U. S. A.) で三編の論文として公表された.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Shosuke Mochizuki, Mie Sasaki: "Light Absorption and Fluorescence Spectra of Lithium Vapor Species Produced by Thermal Evapordtion in Helium Gds Atmasphere" Proceedings of International Symposium on The Science and Technology of Atomically Engineered Materials. (印刷中).
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[Publications] Shosuke Mochizuki Mikiko Jono, Kimihiko Ishi: "Quantum-Size Effects of Several Indirect-Gap-Tybe Semiconductor Microcrystals in Free and Embedded States" Proceedings of International Symposium on The Science and Technology of Atomically Engineered Materials. (印刷中).
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[Publications] Shosuke Mochizuki, Hitoshi Nakata: "Optical Properties of CuBr Microcrystals in Polymer and Free Space" Proceedings of International Symposium on The Science and Technology of Atomically Engineered Materials. (印刷中).