1994 Fiscal Year Annual Research Report
希土類ガリウム化合物のドハース・ファンアルフェン効果
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06640473
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
坂本 功 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (80094267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大原 繁雄 名古屋工業大学, 工学部, 助手 (60262953)
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Keywords | ドハース・ファンアルフェン効果 / フェルミ面 / 希土類化合物 / 反強磁性体 / メタ磁性転移 |
Research Abstract |
LaからErにいたる希土類・ガリウ金属間化合物RGa2は六方晶系の反強磁性体(TN=4K〜20K)であり、複雑な磁気構造やメタ磁性転移を示す興味深い物質郡である。1軸性の結晶場とRKKY相互作用の競合と、磁性イオンが作る3角格子に特有な磁気的フラストレーンョン効果によって、空間変調磁気構造やメタ磁性転移を引き起こされると考えられている。我々は電子構造がメタ磁性転移や変調磁気構造の安定性に果たす役割を明らかにすることを目的として、RGa2のdHvA効果の研究を行っている。今年度は科研費によって実験設備の更新を行い、新しい物質GdGa2のdHvA効果の測定を進めることができた。設備については、3Heクライオスタットの導入と周辺機器の作成により、0.3K・9.5Tの超低温・強磁場下でdHvA効果の測定が行える状況いたった。dHvA効果の測定は、参照化合物であるLaGa2、及びPrGa2、SmGa2に次いでGdGa2について磁化測定を含めて進めてきた。Gd^<3+>はL=Oであることを反映して磁化の異方性は小さいが、c軸方向では3Tと13Tにメタ磁性転移が現れることや、a軸方向では5T付近で磁化の磁場に対する傾きが変わるなど磁場依存性に著しい異方性がみられた。dHvA効果の結果は、測定された範囲は限られてはいるがLaGa2の結果と良く一致いていた。サイクロトロン質量は0.2m0から0.7m0であり、LaGa2の2倍程度であった。GdGa2のdHvA効果に特徴的なこととして、メタ磁性転移がdHvA振幅を約1/2に減衰させることが挙げられる。これはSmGa2で見られるメタ磁性転移による振幅増強とは対照的な結果であり興味深い。メタ磁性転移後の磁気構造が非整合であることに起因すると考えられるが、今後の問題としたい。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] I. Sakamoto, T.Miura , H. Sato and I,Oguro: "de Haas-van Alphen Effect in LaGa2" j. phys. Soc. Jpn.63. 3775-3780 (1994)
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[Publications] I.Sakamoto, Y.Isokane, H.Sato et al.: "De Haas-van Alphen effect and magnetic properties of antiferre-magnetic SmGa2 and PrGa2" Physica. B. 194-196. 1175-1176 (1994)
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[Publications] I. Sakamoto, S, Maruno and P. Jin: "Preparation and microstructure of reactively squttered Ti_<1=x>Zr_xN films" Thin Solid Films. 228. 169-172 (1993)
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[Publications] H.Ishi, T.Hanyu, T.Fukuhara, I.Sakamoto, H.Sato et al.: "Valence State of Rare=Earth Ions in RERuSn_3(RE=La, Ce, Pr, Nd, and Sm) and Related Compounds Studied by Core=Level Photoemis=sion Spectroscopy" J. Phys. Soc. Jpn. 62. 811-817 (1993)
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[Publications] H. Sato, T. Fukuhara, S. Iwakawa, Y. aoki, I. Saka moto et al.: "Magnetic and transport properties of RE_3Ir_4Sn13" Physica B. 186=188. 630-632 (1993)
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[Publications] H.Henmi, Y.Aoki T.Fuku=hara. I.Sakamoto and H.Sato: "Transport properties of RGa2 (R=La, Ce and Sm)" Physica B. 186=188. 630-632 (1993)
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[Publications] H.Henmi, Y.Aoki, T.Fukuhara. I.Sakamoto and H.Sato: "Transport properties of RGa2 (R=La, Ce and Sm)" Physica B. 186-188. 655-657 (1993)