1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06640495
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
都築 俊夫 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60037174)
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Keywords | スピン-ボソン系の動力学 / 動的補償 / 反作用場 / 局在-非局在 / バイアス効果 / 非白色効果 |
Research Abstract |
(1)スピン-ボソン系のマクロ動力学を記述するための集団演算子を5個に選んで理論を構成しつつある。この5個の演算子は一種の環を構成することに特徴がある。これらは遅い発展をする演算子である。速い自由度を消去して動力学方程式を得ることが出来るが、環が単純でないために生ずる諸問題の解決策を種々試みている。(2)スピン-ボソン相互作用の非白色性の反作用場のへの効果を白色極限からの展開によって調べている。数値計算による定量的検討に困難がある。(3)局在状態、非局在状態でそれぞれの場合に横バイアス場の効果を定式化し、固有値と固有関数の表式を与えた。数値的検討を進めているが、最も興味あると考えられるパラメータ領域で計算技術上の問題が未解決であるため、数値データが不十分であり、論文として発表するに到っていない。
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