1994 Fiscal Year Annual Research Report
超原子価硫黄の特性を利用する新規遷移金属・カルベン錯体の合成とその応用
Project/Area Number |
06640696
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
松村 昇 大阪府立大学, 工学部, 助手 (40125274)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 博夫 大阪府立大学, 工学部, 教授 (10081316)
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Keywords | 超原子価硫黄 / テトラアザペンタレン類 / カルベン錯体 / アザクラウンエーテル / アザチアクラウンエーテル |
Research Abstract |
超原子価硫黄を含む10-S-3テトラアザペンタレン誘導体と低原子価遷移金属錯体を反応させるとエクアトリアル結合およびアピカル結合が切断され、新規カルベン錯体が高収率で得られることを見いだした.その成果は以下の通りである. 1.超原子価硫黄の結合特性を利用する新規カルベン錯体の合成 (a)10-S-3テトラアザペンタレン誘導体(1)とPd(PPh_3)_4からPd(II)カルベン錯体の合成 (b)1a-cとRhCl(PPh_3)_3からRh(III)カルベン錯体の合成 2.超原子価硫黄の結合特性を利用する大環状化合物の合成 (a)エーテルおよびチオエーテル鎖をもつジイソチオシアート類と1aからアザクラウンおよびアザチアクラウンエーテルの合成 以上,項目1の(a)および(b)についてはJ.Am.Chem.Soc.に投稿した.また,項目2についてはTetrahedlron Lett.,に報告した.
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