1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06640747
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
神鳥 和彦 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (70177765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安川 あけみ 大阪教育大学, 教育学部, 教務職員 (70243285)
石川 達雄 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (30009055)
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Keywords | 単分散粒子 / ヘマタイト / 水分子選択吸着性 / リン酸アルミニウム / ダイヤモンド型粒子 / 双球状粒子 / 球状粒子 / カルシウムヒドロキシアパタイト |
Research Abstract |
今回の助成金により合成した粒子について,気体分子吸着等などの種々のキャラクタリゼイションを行った結果,以下のことが分かった. 1)単分散球状リン酸アルミニウムは,アモルファスで一次粒子が凝集して生成していることが分かった.また,これらの粒子の調製を尿素ならびにイソプロピルアミン存在下で行なうことによって,粒子の大きさを大きくコントロールすることが可能となった.さらに,これらの粒子は水分子を選択的に吸着することも分かった.これは粒子の前処理である真空排気によってアルミニウムイオン近傍に生成するキャビディへの水の水和に拠るものであることが分かった. 2)アミンを添加して生成した様々な形態を持つ単分散ヘマタイト粒子では,球状,立方状ならびに双球状粒子は多結晶体であるのに対して,ダイヤモンド型粒子は単結晶体であることが分かった,これらの粒子には,内部水酸基が含まれており,表面には塩素イオンが吸着し,表面酸性度が高いことが分かった. 3)カルシウムマグネシウムヒドロキシアパタイト粒子のMg含有量が増加すると,粒子の結晶性は低下し,小さな一次粒子の凝集体が生成した. 4)カルシウムヒドロキシアパタイト粒子へのタンパク質(牛血清アルブミン,BSA)の吸着量は,同程度の粒子サイズの粒子ではCa/Pモル比によって増加し,粒子サイズの異なるものでは粒子の大きさ,すなわち露出する結晶面の違いに依存することが分かった. 5)カルシウムヒドロキシアパタイト粒子表面を種々のアルキルリン酸エステルで処理することによって,粒子表面を疎水化することが出来た.また,この処理によって粒子は多孔性となることが分かった. 6)上記の他に,本年度はFeCl_3・HCl混合溶液を100℃で熟成する際にジメチルホルムアミドを添加して加熱加水分解反応を行うことによって,大きさの異なる単分散ダイヤモンド型ヘマタイト粒子を合成することに成功した.
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Research Products
(8 results)
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[Publications] K.Kandori,T.Shimizu,A.Yasukawa,T.Ishikawa: "Adsorption of Borine Serum Akduminon Syn Hielc Culcium Hydroyapalile" Collerds and Surfaces B. 5. 81-87 (1995)
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[Publications] T.Ishikawa,H.Tanika,A.Yasukawa,K.Kandori: "Modification of Caloum Hydroxy aprtite Using Etligjayhate" Journal of Matrials Chsmistry. 5. 1963-1967 (1995)
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[Publications] T.Ishikawa,H.Saito,A.Yasukawa,K.Kandori: "Adsorptun ot CO_2,CH_3OH and H_2O on Fe(III)-Sulastituted Calaun-Hydsxyapatitc" Bulletein of Chomical Soueity of Japen. 69. 899-907 (1996)
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[Publications] K.Kandori,T.Imazato,A.Yasukawa,T.Ishikawa: "Texfure of Spherical Aluminum Phasphate Perticles" Collaids and Polymer Science. 274. 290-294 (1996)
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[Publications] K,Kandori,A.Yasukawa,T.Ishikawa: "Iufluence of Amines on Farmstion and Toxture of Hniform Hematite Particles" Jourinal of Colloid Intirface Science. 180. 446-452 (1996)
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[Publications] T.Ishikawa,M.Matsuda,A.Yasukawa,K.Kandori: "Swrtace Silanul Opoys of Mesoporvus Silicor FSM-16" Journal of Clemicl Societz Faradoy Trmrsaetion. 92. 1985-1989 (1996)
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[Publications] A.Yasukawa,S.Ouchi,K.kandori,T.Ishikawa: "Preparation and Characterigation of Magnesum-Calcum Hyhoxyaparhtes" Journal of Matuicls Cherasty. 6. 1401-1405 (1996)
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[Publications] K.Kandori,N.Ikeguchi,A.Yasukawa,T.Ishikawa: "Corhol of sujead,4dsorptive Proycites of Suhertal Alunime Phaspkate Particls" Journal of Callod Trntefwe Scienc. 182. 425-430 (1996)