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1994 Fiscal Year Annual Research Report

軸不斉機能分子素子による不斉空間の構築と触媒的立体制御

Research Project

Project/Area Number 06640765
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

依田 秀実  静岡大学, 工学部, 助教授 (20201072)

Keywords酒石酸 / C_2-イミド / アミノ酸 / 不斉配位子 / オキサゾリン / 金属錯体
Research Abstract

研究計画に従いL-酒石酸より得られる対称性イミドの還元を行い、連続不斉中心を有するアミドアルコール(3)を得た。新たな不斉配位素子Aを合成する前段階の研究として、直接(3)のキラル素子としての不斉触媒能について詳細に検討した。その結果、RおよびR′によってその触媒能が大きく変化することが明かなった。しかしながら高度の選択性は現在までのところ得られておらず、最終的にはAを合成する必要があると思われる。
一方、2分子のアミノアルコールとのカップリング反応による不斉配位子Bの合成については、やはり前段階として比較的単純な構造であるマロン酸との反応によりビスオキサゾリン系触媒を構築することができ、その触媒能についてジエチル亜鉛によるアルキル化を中心に検討を加えた。その結果、40%程度の選択性が達成され今後の進展が大きく期待される。
上記の研究経過において明らかにしたように、これまでは主として目的とした不斉配位構造の前段階として、各種中間体や誘導体を用いた基礎的な触媒能の検討を行ってきた。それらの反応によって得られた結果は、基礎研究としては十分満足のゆく結果が得られており、今後本申請において明らかにした新しい不斉配位子であるA、あるいはBを構築することによって触媒サイクルによる高度な不斉反応の展開が期待される。さらにこれらの研究に加えて、新たに糖から誘導される同じタイプの不斉配位子の合成と触媒能についても研究標的として検討している。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Hidemi Yoda: "Diastereoselective Reactions of Grignard Reagents with Chiral Amino Lactols Derived from L-Aspartic Acid" Tetrahedron:Asymmetry. 5. 169-172 (1994)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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