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1995 Fiscal Year Annual Research Report

機能から推定するシトクロムb6/f複合体の構造

Research Project

Project/Area Number 06640848
Research InstitutionHimeji Institute of Technology

Principal Investigator

小池 裕幸  姫路工業大学, 理学部, 助教授 (60201480)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 菓子野 康浩  姫路工業大学, 理学部, 助手 (20221872)
佐藤 和彦  姫路工業大学, 理学部, 教授 (00090522)
Keywordsシトクロムb6 / f複合体 / 好熱性ラン色細菌 / チラコイド膜 / ヘプチルチオグルコシド / デュロキノン / プラストキノン
Research Abstract

シンクロムb6/f複合体は光化学系IIで還元されたプラストキノンから電子を受け取り、光化学系Iに渡すと同時に膜内外のH^+濃度勾配を形成してATPを生成する重要な働きをしてる。光化学系I、II複合体は高度に精製されその機能解析も進んでいるが、シトクロムb6/f複合体はまだその精製法さえも確立されていない。本研究ではラン色細菌のチラコイド膜から本複合体を精製し、その活性測定法を確立すると共にその基質特異性から活性部位の構造を推定した。
複合体は好熱性ラン色細菌Synechococcus vulcanusのチラコイド膜から調製した。従来の方法を基に以下の点を改善して複合体の抽出、精製を行った。すなわち1)NaBr処理の際超音波処理を同時に行うことにより表在性タンパク質を完全に除いた。さらに2)複合体の可溶化の時にデオキシコール酸を共存させるた。これにより狭い硫安濃度範囲で複合体を効率よく沈澱させ、精製度を上げることができた。つぎに本複合体の電子供与体に対する特異性について調べた。通常活性測地にはテトラメチルベンゾキノンを用いるが、トリメチルベンゾキノンも同様に高い活性を示した。しかしジメチルベンゾキノン類およびジクロロベンゾキノンはほとんど活性がなかった。これはジメチルベンゾキノンよりもジクロロベンゾキノン類の方が高い活性を示す光化学系IIと大きく異なっている。両者は本来プラストキノン結合部位を持っているが、その結合部位の構造はかなり異なっていることが分かった。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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