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1994 Fiscal Year Annual Research Report

ルリキンバエの光周反応と神経分泌細胞の活動

Research Project

Project/Area Number 06640886
Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

沼田 英治  大阪市立大学, 理学部, 講師 (70172749)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 志賀 向子  大阪市立大学, 理学部, 助手 (90254383)
Keywords光周反応 / 温度依存性 / 神経分泌細胞 / ルリキンバエ / 休眠
Research Abstract

まず、北海道、帯広市にてルリキンバエ成虫を採集した。次に、この成虫から得られた卵を元にして、ウシ肝臓を幼虫の餌、ウシ肝臓とショ糖を成虫の餌として、25℃・18時間明、6時間暗(18L-6D)の条件下で累代飼育を行う方法を確率した。さらに、17.5〜30℃の温度、12L-12D〜18L-6Dの光周期を組み合わせて飼育し、温度と光周期がこの虫の生殖に与える効果を調べた。その結果、高温と長日条件の組み合わせで速やな卵巣発達が誘導されたのに対し、低温と短日条件の組み合わせで卵黄蓄積の抑制された成虫休眠が誘導された。30℃では光周期にかかわりなく生殖が導かれたが、27.5℃と25℃では光周期の影響が顕著であった。25℃では18L-6Dですべて非休眠となり、16L-8D、14L-10D、12L-12Dでは、ある程度休眠成虫が出現した。しかし、短日条件でも必ずいくらか非休眠が現れた。温度をさらに低く設定すると、休眠率は上昇し、22.5℃以下の温度と12L-12Dの組み合わせで、ほぼすべての成虫が休眠に入った。以上より、涼しい北海道でも、暑い夏には休眠に入らない成虫が現れ、年間複数世代が出現する可能性があることがわかった。最後に、ほぼ100%非休眠成虫の得られる25℃・18L-6Dと、ほぼ100%休眠成虫の得られる20℃・12L-12Dで飼育された成虫の脳をパラフィン切片とし、パラアルデヒドチオニン・フロキシン法で染色したところ、多数の神経分泌細胞が同定された。これらの神経分泌細胞の活動と休眠の関係について現在検討中である。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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