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1995 Fiscal Year Annual Research Report

地衣類Stereocaulon属が取り込む共生藻の多様性の解明

Research Project

Project/Area Number 06640902
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

中野 武登  広島大学, 理学部, 助教授 (20033912)

Keywords共生藻 / 地衣類 / Stereocaulon属 / 頭状体 / 多様性 / 組織培養
Research Abstract

1)平成7年度は,これまでに日本各地から採集されたStereocaulonの棘枝部分から分離され継代培養によって保存されていた共生藻(prymary photobiont)を再検討した.その結果3種の緑藻類を確認した.またこれらの種に関して,数種のStereocaulonでは1個体内に2種の共生藻が同時に共生している現象が明らかになった.
2)また,今年度は,頭状体中の共生藻(secondary photobiont)について野外標本を用いて検討をおこなった.頭状体中の共生藻は,全て藍藻類(旧分類体系として,現在はシアノバクテリアとして位置づけられている)であった.同定された藍藻類は,4属であったが野外標本からの分類学的検討のため,種レベルでの確認は困難であった.それらはGloeocapsa sp., Nostoc sp., Scytonema sp., Stigonema sp. であった.Stereocaulon depreaultii, S. japonicum, S. octomerumでは,2属の藍藻類が同時に1頭状体中に共生している現象が確認され,頭状体の取り込む共生藻にも多様性のあることが明らかになった.頭上体中の藍藻類の一部のものについては,分離して培養保存を行った
3)前年度から引き続き,地衣体の組織培養を継続して行ったが,培養条件(培地,温度,湿度など)を変化させて地衣体の再分化を促しても,今年度もカルス状態を維持したままで,カルス上に地衣体の発生初期段階と考えられる微細な組織が形成されてきているに留まっている.地衣体の再分化を行わせるため,現在も研究を継続している.

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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