1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06640909
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Research Institution | Tokyo Woman's Christian University |
Principal Investigator |
益山 樹生 東京女子大学, 現代文化学部, 教授 (20101008)
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Keywords | アロザイム / 交雑実験 / 生殖隔離 / ミズワラビ / シダ類 |
Research Abstract |
1995年度始めまでに,台湾3産地,インド1産地,インドネシア3産地,パプア・ニューギニア1産地,アメリカ(ハワイ)1産地,南米ガイアナ2産地,計11産地から発芽能力のあるミズワラビの胞子を入手した。南方型と北方型の代表として沖縄県産と千葉県産のミズワラビをそれぞれ選び,それらの胞子と上記の外国産胞子を培地にまいて配偶体を得,自配受精とかけ合わせ(沖縄県産および千葉県産×外国産)を行わせた。各産地につき自配受精株1株とかけ合わせ株10株を選んで栽培し,PGIとPGMについてアロザイム分析を行った。自配受精株の分析結果から,ハワイ1産地と台湾1産地の株が北方型と同一のアロザイム組成をもち,インド1産地,インドネシア2産地,ニューギニア1産地,ガイアナ2産地の株が南方型と同一のアロザイム組成をもつことが分かった。残りの台湾2産地とインドネシア1産地の株は,PGMは南方型,PGIは北方型と似たアロザイムをもっていた。引き続き,かけ合わせ株についてアロザイム分析を行い,交雑株かどうかをチェックした。現在までのところ,7割の株について分析を終えたところであるが,それによれば最低で10株中2株,最高で10株中8株が交雑株であった。それらの交雑株が発芽能力のある正常胞子を形成するかどうかを確認するために,現在,それらの株から胞子採取を行いつつあるところである。
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