1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06650198
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
鳴海 敬倫 新潟大学, 工学部, 助教授 (20143753)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 富市 新潟大学, 工学部, 教授 (80016592)
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Keywords | 機能性流体 / 高分子液晶 / スクイーズ流れ / マイクロ流体力学 / 微小すきま / 液晶 |
Research Abstract |
平行2円板間の微小隙間に流体を挟み、2面をスクイーズ運動させたときの流れにより生じる伝達加重を測定する装置を作成した。また、その装置に円板の中心から流体を2面間に流入させ放射状流れを発生させる構造も付加した。そして本年度は主に高分子液晶溶液の放射状流れとスクイーズ流れについて実験を行った。比較として行ったニュートン流体の実験では十分に発達した2次元層流の解析と一致する結果が得られたのに対し、高分子液晶では粘度のshear thininigの影響が現れた。この粘度のせん断速度依存性を考慮してCarreauモデルを用いた数値解析を行った結果、実験に用いたライオトロピック液晶では低濃度でCarreau流体の解析結果に一致したが、高濃度では高ひずみ速度範囲でその解析結果と一致しなくなる傾向が明確に現れた。また、これまでは比較的広い隙間からやた狭い隙間まで実験を行ってきたが、現在微小隙間における実験を行っており、これまでの実験の高ひずみ速度範囲でみられた結果と同様が特徴が見られている。また、光学的な検討を加えるべく装置の改良も行っている。 また、土井理論を用いた解析を試みたが軸対称2次元でも計算量が膨大になるため、これに関しては現在計算法を検討中である。 継続が内約されている本研究では次年度に電気粘性効果に関して検討を進める予定であり、これまでに得られた結果は次年度に発表すべく準備を進めている。
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