1995 Fiscal Year Annual Research Report
基礎励振を受ける光ディスク・磁気ディスク装置の動作時における振動特性
Project/Area Number |
06650283
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
本田 善久 京都大学, 工学研究科, 助手 (60181559)
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Keywords | 光ディスク装置 / 磁気ディスク装置 / 振動特性 / 基礎励振 / ジャイロ効果 / スピンドルモータ / 軸受剛性 |
Research Abstract |
ディスク装置は,小型化とともに利用形態が多様化し,走行体に搭載されるようになってきている.このような利用形態においては,走行体の運動や振動によって装置全体が動作中に基礎励振を受けるため,装置を設計する際には動作時における基礎励振に対する装置の振動特性を把握しておくことが必要である.本研究では,設計のための合理的な指針を得ることを目的として,基礎励振を受けるディスク装置の動作時におけるディスクの振動特性を解析した.ディスク装置のディスク・スピンドル系を,弾性円板としてのディスク,剛体としてのハブ,弾性および減衰要素としての軸受の接続系としてモデル化し,回転による遠心力やジャイロ効果の影響を考慮して,動作時における系の固有振動と基礎励振に対する定常応答について理論式を導いた.式展開では,昨年度の解析モデルにハブとディスクの半径方向の自由度も加え,ディスクの面内運動も考慮した.解析的な検討と数値計算結果から,系の固有振動数に及ぼす軸受剛性やハブの質量の影響,基礎励振に対するディスクの面外方向と面内方向の応答に及ぼすジャイロ効果や軸受・ディスクの減衰の影響を明らかにした.また,ディスクの屈曲振動の成分がその面内振動にも現れることを示し,ディスクや軸受の取付位置がそれに及ぼす影響を明らかにした.さらに,ジャケットより取り出した光ディスクとスピンドルモータを用いた実験装置を用いて系の固有振動数と基礎励振に対する応答を測定し,実験結果と数値計算結果を比較して,解析モデルの妥当性と解析手法の有用性を確認した.
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Research Products
(1 results)