1996 Fiscal Year Annual Research Report
人間の力覚に訴えるトルクディスプレイを用いたねじり感覚仮想体験
Project/Area Number |
06650300
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
藤本 英雄 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (60024345)
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Keywords | 人工現実感 / 感覚 / 心理的解析 / 慣性 / 粘性 / 弾性 / 渦場 / 感性 |
Research Abstract |
試作装置の1軸および3軸の作業を対象としながら機械工学上の各種の応用を行いつつ,既存のVPL社のRB2システム(視覚による仮想体験装置)では,視覚だけであるので物体への接触・把持などを扱う場合の人間とコンピュータ間とのやりとりは十分であるとはいい難にため,そこで,実用化に向けて,これらの不十分な点を互いに補い操作感を高めると共に拡張性の検討から,仮想環境での臨場感を高めることができる点と人間性を豊かにする可能性を考察した. 平成7年度で行った渦場とボールの投げ上げの力の体験の上にさらに自分からの働きかけに対して行える力の体験として,過去の経験や学習との兼ね合いで,対象とする伸展・屈曲方向において,回転方向に力学上の基礎である慣性感,粘性感,弾性感を中心に,渦場の速度感およびボールの質感,投げ上げ感,捕球感の力の場での表現を試みた. 内面的配慮として,5種の回転力に対して,快・不快性,客観的判断,静的な力,動的な力の4因子に特徴づけられてイメージを抱く傾向を調べた.さらに,5種の回転の力体験に対して,客観的判断と動的な力に特徴づけられて回転弾性感,渦場の速度感,ボールの一連の体験が力の場における力の呈示に作用する効果を調べた.
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