1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06650317
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
奈良 宏一 茨城大学, 工学部, 教授 (80113710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 泰弘 茨城大学, 工学部, 助手 (40257209)
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Keywords | 電力系統 / 配電系統 / 電源計画 / 設備計画 / 多目的計画法 / 組合せ最適化 / 柔軟性 / シナリオ解析 |
Research Abstract |
本研究は、燃料調達や、事故といった不確実性下においても、停電なく電力を安定に供給してほしいという社会のニーズに応じるため、(1)多目的電力設備計画問題の解の柔軟性の効率良い評価手法の確立と、(2)ランダムなシナリオの効率良い創生手法の確立並びに、(3)事故時の運用を考慮した配電系統計画手法の確立を目的としている。平成6年度の研究において、以下のような研究成果並びに知見を得た。 (1)多数の評価項目に対する(非劣)解の逆射影を用いた柔軟性評価アルゴリズムを開発し、現在、その検証プログラムを作成し手法を検証中である。 (2)柔軟性評価のための遺伝アルゴリズムを用いた評価シナリオ生成手法を開発し、その検証を行った。また、設備計画に係わる外生条件の変化率(外部の不確定性の変化率で、たとえば、経済成長の伸び率、燃料価格の変化率)がカオス的な変動をしている可能性があるため、その検証を続けている。 (3)事故時の運用を考慮した柔軟な配電計画手法についてアルゴリズムを開発し、その検証を行った。 以上の研究成果について、(1)、(2)はIASTED国際会議、電気学会電力・エネルギー部門大会、電気学会電力技術研究会、電気学会茨城支所研究発表会等でその途中経過を発表し、一部の研究成果をIEEEへ投稿中である。また、(3)については、アジア太平洋地区OR学会、IASTED国際会議、電気学会電力技術研究会等においてその結果を発表し、さらにIEEEの投稿を準備中である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Yoshihiro Hayashi: "Scenario Selection by Genetic Algorithm for Evaluating Power Resource Planning" IASTED Proc.of Int.Conf.of Power Systems & Engineering. 19-22 (1994)
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[Publications] Heijiro Kuwabara: "Multi-year Exansion Planning Algorithm for Distribution System Taking Fault into Consideration" IASTED Proc.of Int.Conf.of Power Systems & Engineering. 156-158 (1994)
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[Publications] 林 泰弘: "遺伝アルゴリズムによる電源開発計画の総合評価手法" 平成6年度電気学会電力・エネルギー部門大会. 32-33 (1994)
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[Publications] 林 泰弘: "カオスを用いたパターン連想による電源計画評価シナリオの構築" 電気学会電力技術研究会資料(PE-94-48). 113-122 (1994)
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[Publications] 桑原 兵二郎: "多段ブランチ交換による事故時を考慮した多年度にわたる配電計画手法" 電気学会電力技術研究会資料(PE-94-97). 87-95 (1994)
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[Publications] 金 賢哲: "シナリオに基づいた電源開発計画の評価手法" 第2回電気学会東京支部茨城支所研究発表会講演予稿集. 163-164 (1994)
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[Publications] Koichi Nara: "APORS:Development in Diversity and Harmony" World Scientific(M.Fushimi & K.Tone Eds.), 800 (1995)