1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06650373
|
Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
山元 洋 明治大学, 理工学部, 教授 (30061972)
|
Keywords | BaZn_2-Wフェライト / SrZn_2-Wフェライト / 永久磁石 / 磁気特性 / ナトリウム酸化物添加 |
Research Abstract |
平成6年度の研究は、BaZn_2-Wフェライト並びにSrZn_2-WフェライトへのNa_2O単独添加、あるいはNa_2O、BaO(SrO)の複合添加が磁石特性にどのような影響を与えるかについて、詳細に実験検討した。その結果、無添加の試料に比べ、Na_2O単独添加、あるいはNa_2O、BaO(SrO)の複合添加は磁石特性が無添加の試料に比べ、(BH)maxで75-84%向上することが知られ、特に顕著な結果が得られたものは、SrZn_2-Wフェライト単独、あるいは複合添加した場合に保磁力は80%も向上することが知られた。また空気中燒結SrZn_2-Wフェライトでは(BH)_<max>=22.8kJ/m^3の世界最高の磁石石特性が得られた。BaZn_2-Wフェライトでは(BH)_<max>=20.3kJ/m^3が得られた。これらWフェライトへのNa_2O、BaO(SrO)の複合添加は、比較的低い焼成温度(1225℃)でW相単相が得られ、結晶の安定化にも寄与していることが知られた。以上のことより、ボンド磁石用粉末としては、SrZn_2-WフェライトへのNa_2O単独添加、あるいはNa_2O、SrOの複合添加が適しているように思われる。 これらの結果については、粉体粉末冶金協会春季大会、日本電子材料協会秋期大会、電気学会マグネティックス研究会於て発表した。
|
Research Products
(1 results)