1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06650373
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
山元 洋 明治大学, 理工学部, 教授 (30061972)
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Keywords | BaZn_2-Wフェライト / SrZn_2-Wフェライト / 永久磁石 / 磁気特性 / ナトリウム酸化物添加 / リチウム酸化物添加 |
Research Abstract |
平成7年度の研究の一つは、BaZn_2-WならびにSrZn_2-WフェライトへのLi_2O単独添加、あるいはLi_2O、BaO(SrO)の複合添加が磁石特性にどのような影響を与えるかについて、詳細に実験検討した。その結果、無添加の試料に比べ、BaZn_2-WフェライトにLi_2O単独添加、あるいはLi_2O、BaOの複合添加は磁石特性が無添加の試料に比べ、(BH)maxで70%向上することが知られ、特に顕著な結果が得られたものは、BaZn_2-Wフェライトに複合添加した試料では空気中焼結でBaZn_2-Wフェライトでは(BH)_<max>=20.3kJ/m^3の磁石特性が得られた。SrZn_2-WフェライトではLi_2O単独添加では、W相単相は得られなかった。複合添加で単相になったが、(BH)maxではBaZn_2-Wフェライトに比べ値は低かった。また、複合添加は比較的低い焼成温度(1175℃)でW相単相が得られ、結晶の安定化にも寄与していることが知られた。 一方、昨年科研費で購入した遊星ボールミルによる実験は、遊星ボールミルの使用条件と材料のハンドリングに時間がかかり、当初の目的を完全に達成することはできなかったが、メカニカルグラインデイングによりSrO・2ZnO・nFe_2O_3(n=7,8,9)の組成について行った。その結果、n=7の組成において、10時間のメカニカルグラインデイングの後、1000-1200℃の温度範囲で熱処理を行うことにより、保磁力(H_<cJ>)180kA/m(2.25KOe),σ_s=80.5Wbm/kg(64.0emu/g)が得られた。ボンド磁石用粉末として使用できることが知られた。また、これらに先に報告したような添加物を添加すると、さらに、保磁力が増加するものと思われるので、今後これらの研究を進めて行きたい。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] ○山元 洋 武 宏昭、蝶野 正浩: "Ba-Zn系W型六方晶フェライト磁石の磁気特性に及ぼすNa_2O, BaO複合添加の影響" 日本電子材料協会会報. 27. 29-36 (1995)
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[Publications] ○山元 洋 藤井啓司、光岡孝之: "Effect of Na_2O addition on magnetic properties of SrZn_2-W type hexagonal ferrite." J. of Korean Mag. Soc.5. 735-739 (1995)
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[Publications] 山元 洋: "フェライト磁石材料に関する研究" 粉体粉末冶金誌. 27. 29-36 (1996)