1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06650400
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
辻井 重男 中央大学, 理工学部, 教授 (50020350)
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Keywords | プロトコル / トランスポート層 / 様相論理 / 自動合成 |
Research Abstract |
多様なサービスを規定する上位層と多岐に亙るネットワーク層とを整合させる意味で重要な役割を有するトランスポート層に着目し、素単位プロトコルからトランスポート層プロトコルを合成する方法を確率することを目的として、半順序集合と様相理論を用いて、プロトコル状態とメッセージを、知識を表すものとして表現することにより、素単位プロトコルを素単位オートマトンで知的かつ高速に処理する方法を提案し、検討を進めた。 具体的には、素単位プロトコル・クラスの分類及び記述方法(状態を表す様相論理式の求め方、プロトコル実行時の状態の変更、素単位プロトコルを実行するオートマトンの構成の検討など)、素単位プロトコルの組み合わせにより、従来のトランスポート・プロトコルを表現する方法、及びトランスポート層プロトコルの合成法などについて考察し、いくつかの知見を得て、「第4回、マルチエージェントと協調計算ワークショップMACC'94(1994年10月)」等で発表し、討論を深めた。 今後、ウィンドウ・サイズに関する代数的モデルの拡張、プロトコルの記述と合成のための知識と状態遷移規則、素単位プロトコルの実現(ハードウェア化)等について、より研究を深める予定である。
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