• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1994 Fiscal Year Annual Research Report

電界分極石英ガラスを用いた新しい光メモリの開発

Research Project

Project/Area Number 06650425
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

黒澤 宏  宮崎大学, 工学部, 教授 (80109892)

Keywords光メモリー / 石英ガラス / 非線形光学 / レーザー / 結晶欠陥
Research Abstract

300℃の高温に保持した石英ガラスに数kV・mmの高電界を印加することによって永久分極を誘起し、赤外YAGレーザー光が緑色の可視光に変換される。入射光と出射光との波長が大きく異なること、および永久分極相が一分子の大きさを単位として分離された形で形成されている可能性があり、この結果、記録点が分子の大きさの光メモリとなる点に着目し、本年度は、この分極発生メカニズムとして重要であると考えられている酸素欠陥との相関関係を明らかにすることを目的にし、エキシマレーザー照射効果について調べた。本年度に得られた結果は以下の通りである。(1)石英ガラスを300℃の保持した状態で3kV/mmの電界を印加することによって非線形光学相ができることを確認した。サンプルを粉末にして、赤外YAGレーザー光を入射し、出てくる第二高調波の緑色光の強度を測定した。粉末にしない状態では、位相整合条件を満足しなければならないので、サンプルの正確な切り出しと研磨が必要になることから、本年度は、まず粉末状態にして実験を行った。(2)石英ガラスの種類を変えて同様の実験を行い、非線形光学相の発生は溶融石英ガラスで大きく、合成石英ガラスでは小さくなることを見いだした。(3)エックス線および希ガスハライドエキシマレーザーを照射することによって石英ガラス中に酸素欠損欠陥ができることを調べるために、分子科学研究所UVSORを利用した真空紫外波長域の吸収測定を行った。酸素欠損欠陥は電子のバンド間遷移にともなって発生すると考えられている。吸収スペクトルの中から、2.7eVの吸収帯が酸素欠損欠陥に関係することを、2.7eV発光の励起波長依存性を調べて明らかにした。この結果を基に、酸素欠損欠陥と第二高調波発生との関係を調べ、互いに相関関係のあることを見いだしている。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi