1995 Fiscal Year Annual Research Report
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06650434
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Research Institution | Hokkaido College of Arts and Sciences. |
Principal Investigator |
浅利 英吉 北海道文理科短期大学, その他部局等, 教授 (60055754)
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Keywords | 気象雑音 / 自然雑音 / 沈積雑音 / 大気圏電磁現象 / 気象予測 |
Research Abstract |
1.1974年以来の雑音観測記録と気象台の気象観測記録を照合し,気象条件と雑音の関係を精査した.降雨・雪に際して必ず出現する種類の雑音があるが,それが降雨・雪を検知する感度は極めて高く,12時間以内および約20Km四方ならば,気象台では「痕跡」-数値では降水量0.0と記録する微雨でも予知できることを知った. 2.気象条件と雑音状況との相関解析を試みたが,既成の解析ソフトでは困難なので,専用のソフトを開発した.気象条件と雑音,雑音に対する気象条件と双方向に因子を自由に交換して解析できるものである.対象となるデータが非常に多く,作業が遅れ,部分的な解析に止まっているが,それでも結果には興味深いものがある. 3.音声認識ボードによる雑音の声紋の認識については,コンピュータに装備する装置の取付けを実施しているが,本格的稼働による実験は遅れ,本年以降となる.ただし,この過程で,コンピュータを含め,装置全体から放射される雑音が無視出来ないことが判った.対策としては,雑音検知の時は装置を止め,アナログで受信と録音をし,しかる後に当該録音波を認識装置にかけるとか,あるいは全てアナログで認識装置を作り,リアルタイムの識別システムを作るかである.現在のAGC付き録音機でとった記録は,レベル変動のディティルがつつぶれる癖があり,かなりのものが解析に有効でないことも判った.将来の自動認識ではアナログ方式を可とすべく,既に立てた設計案により,手持ちの部品を用い,本年以降着手する. 4.地震や火山活動に伴う電磁放射とクロスし,相互に検知技術の交流や協力が可能なので,現在それを実行中である.大気圏電磁現象という大きなテーマに発展させることを志しており,本年7月のURSI国際大会で発表する予定である.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 浅利 英吉: "Detecting Technologies and Characteristics of Meteorological Noises Related with Weather." 1995 URSI National Radio Science Meeting 提出および配布論文. 1-11 (1995)
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[Publications] 浅利 英吉: "A Detection Method of Seismic and Meteorological Radiations." 1996 URSI National Radio Science Meeting 提出および配布論文. 1-10 (1996)