1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06650468
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
吉村 武晃 神戸大学, 工学部, 助教授 (70031127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 清 神戸大学, 工学部, 助手 (50198032)
峯本 工 神戸大学, 工学部, 教授 (60031093)
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Keywords | 低コヒーレンス干渉法 / モーメント画像処理 / 周波数掃引干渉法 / 断層画像 / 信号回復 / 反復解法 |
Research Abstract |
生体は強い散乱体から構成されており、光断層像の測定は表面近傍を測定対象とする反射型の測定法が有利である。しかしながら反射型では散乱光の発生位置の情報も同時に測定する必要がある。この位置決めの測定法には、光源のコヒーレンスを利用する低コヒーレンス干渉法と光源の光周波数を線形変調し、ビ-ト周波数を分析する光周波数変調方式干渉法とがある。本研究ではこの二つの方法の実現を行い、断層像測定を行う際の問題点の解決を行った。また得られる断層像はノイジイでありしかも劣化している。この回復問題も取り扱った。得られた成果は以下の通りである。 1.低コヒーレンス干渉法では、ス-パルミネセント・ダイオード光源を用いて約10μmの深さ分解能の画像が得られた。またモーメント処理装置を新たに構成し使用したため、断層画像を高速処理することができた。光学系を干渉顕微鏡に組み込み、生体細胞などの微小物体の断層画像を得ることができた。 2.光周波数変調方式干渉法では、DBR半導体レーザを光源、モーメント処理装置をデータ処理系として用いた。0.1%イントラリピッド溶液中の7mmの深さに1%反射物体を置き測定した。高精度に反射率分布が得られ、生体測定にまで可能であることが得られた。 3.雑音性信号の復元問題に対しては、プレ・フィルタ法を用いた反復解法がS/Nの観点から有効であることが分かった。
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