• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1996 Fiscal Year Annual Research Report

非線形システムの線形化補償適応制御に関する研究

Research Project

Project/Area Number 06650486
Research InstitutionFukuoka Institute of Technology

Principal Investigator

相良 節夫  福岡工業大学, 工学部, 教授 (60037679)

Keywords非線形系 / 適応制御 / パラメータ推定 / 線形積分フィルタ / 多項式近似 / 線形化補償 / 安定性
Research Abstract

本研究は、非線形の強いシステムに対して線形化補償を行うことにより、ロバストな制御系を構成するのを目的としたものであるが、これまで、非線形の部分が2次の微分方程式で記述でき、その係数が2次の多項式で表されるようなシステムを考え、その係数を線形積分フィルタを用いて同定し、適応時にPID制御のパラメータを変更することにより、相当広範囲の非線形系に対して有効な方法であることが確認できた。
このような適応制御学の安定性についてシュミレーションにより検討した。非線形系のパラメータが急変する場合や、安定から不安定に変化するような場合、適応アルゴリズムの遅れにより安定に制御できない場合があることが明らかになったので、あらかじめ安定性の強い線形システムを線形化システムの候補として求めておき、非線形部分のパラメータはその差の部分を推定することにより、広い範囲のパラメータ変動に対しても制御が可能であることを確認した。
さらに、実際のシステムとして火力発電所の給水加熱器を対象として、本手法を適用しその有効性を確認した。給水加熱器において重要なパラメータは等価熱容量であるが、そのパラメータをオンラインで同定し、PIDの制御装置を用いて線形化補償を行った。非線形部分の同定の精度を上げるための試験信号について、M系列信号においてその振幅を不規則に変化させる信号を用いることにした。これにより振幅一定のM系列信号より、非線形の振幅依存性の強いシステムに対して有効であることがシュミレーションにより確認された。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 原田義治: "多分割コントローラを用いた有限整定制御系の設計と誘導電動機の速度制御への適用" 電気学会論文誌D. 116-D 1. 19-25 (1996)

  • [Publications] 相良節夫: "火力発電所の給水加熱器における閉ループ系のパラメータ推定" 福岡工業大学言語情報研究所彙報. 第7号. 47-56 (1996)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi