1994 Fiscal Year Annual Research Report
プレパックド工法及びポストパックド工法への建設副産物コンクリート塊の利用
Project/Area Number |
06650494
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
徳田 弘 秋田大学, 鉱山学部, 教授 (70041879)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加賀谷 誠 秋田大学, 鉱山学部, 助教授 (00091794)
川上 洵 秋田大学, 鉱山学部, 教授 (90006693)
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Keywords | 再生粗骨材 / 微粉 / プレパックドコンクリート / 圧縮強度 / 注入モルタル / 充填性 |
Research Abstract |
平成6年度はプレパックドコンクリートの実験を行い次の結果が得られた。 1.原コンクリートの強度レベルが250および570kgf/cm^2のコンクリート塊を現有のジョークラッシャにより一次破砕して40〜15および40〜10mmの2種類に粒度調整した再生粗骨材を製造して物理試験を行った。その結果,普通および高強度のコンクリート塊から得られた再生粗骨材AおよびBは,それぞれ3および2種に分類される低品質のものであることが明らかとなった。 2.プレッパクドコンクリート用混和剤を使用し,W/C+F=50%,F/C+F=20%,流下時間16〜20秒となる注入モルタルのS/C+Fは0.8となること,再生粗骨材製造時に発生する0.15mm以下の微粉を単位細骨材量の5%まで置換えても,注入モルタルの流下時間,ブリーディング率,膨張率および圧縮強度は,微粉無添加の場合と同等となることが明らかとなった。 3.透明プラスチック板付角柱型枠に粗骨材を詰め,上記注入モルタルの充填状況をビデオに録画して観察した結果,注入速度一定の場合の充填速度は,再生粗骨材種別が異なってもほぼ等しいこと,川砂利を用いた場合より劣ることが明らかとなった。 4.新規購入のコア採取機によりコアを採取して圧縮強度を比較した結果,再生粗骨材を用いた場合の方が川砂利を用いた場合より圧縮強度が大きく,注入モルタルに微粉を添加することによって強度が改善できること,粗骨材の粒度の違いは強度に影響を及ぼさないこと,また,圧縮強度の増加に伴って動弾性係数が増加することが明らかとなった。 5.以上の結果より,破砕エネルギーを小さくして得られる低品質再生粗骨材および微粉は,プレパックドコンクリートに使用できる可能性があることが明らかとなった。今後,長期材令における強度や再生粗骨材洗浄の有無が強度に及ぼす影響について解明する必要がある。
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