1994 Fiscal Year Annual Research Report
コンクリート構造物の強度に及ぼす寸法効果と破壊進行領域の性状とに関する研究
Project/Area Number |
06650501
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
大塚 浩司 東北学院大学, 工学部, 教授 (10048803)
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Keywords | X線造影撮影法 / 破壊進行領域 / 破壊エネルギー / 寸法効果 |
Research Abstract |
1.強度に及ぼす寸法効果について 寸法175×175×80mm,350×350×80mm、700×700×80mmという相似形で寸法の異なる3種類のコンパクトテンション型供試体を用いて、引張試験を行った結果、供試体寸法が大きくなるほど強度(最大荷重/破壊断面積)が減少することを確認した。その減少率は供試体寸法が4倍になると12%〜16%であった。また、コンクリートの圧縮強度が大きくなるほどその減少率は大きくなる傾向が見られた。 2.破壊進行領域の性状について 寸法効果試験と同じ形状寸法の供試体を用いてX線造影撮影法より、載荷中に供試体の一片に設けたノッチ先端部からコンクリート内部に発生し、成長していく微ひび割れの状況を検出することに成功した。それぞれの供試体における最大荷重時における微細ひび割れの発生状況を比較した結果、ひび割れの進行方向と直角方向の微細ひび割れ領域幅に及ぼす供試体寸法の影響はあまり大きくなかった。一方、その領域のひび割れ進行方向の長さは、供試寸法の比よりもかなり大きな率で増大する傾向があることが分かった。 3.破壊エネルギーについて 最大荷重時までに使用されたエネルギーを、X線造影撮影法によって得られた、そのときまでに発生した微細ひび割れ領域の断面積で除した値は、供試体の寸法が変化してもほぼ一定になる傾向が見られた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Koji OTSUKA: "INFLUENCE OF AGGREGATE SIZE ON BEHAVIOR OF FRACTURE PROCESS ZONE IN CONCRETE" CONCRETE LIBRARY OF JSCE. 24. 111-125 (1994)
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[Publications] 松坂恵太: "コンクリートの破壊進行領域の性状に及ぼす部材寸法の影響について" 土木学会第49回年次学術講演会講演概要集第5部. 638-639 (1994)
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[Publications] 海老名勝: "コンクリートの破壊進行領域の性状に及ぼす部材寸法の影響に関する研究" 土木学会東北支部技術研究発表会講演概要. 574-575 (1995)