1995 Fiscal Year Annual Research Report
熱的性質を考慮した不飽和土の力学特性のモデル化に関する研究
Project/Area Number |
06650547
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
北村 良介 鹿児島大学, 工学部, 教授 (70111979)
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Keywords | 不飽和土 / 三軸試験 / 熱的性質 / しらす / 斜面安定 |
Research Abstract |
本研究は最終目標は南九州しらす地帯での斜面崩壊機構の解明である。そのために、不飽和土の三軸試験、現地での地盤の温度計測、不飽和土の熱伝達・浸透問題に関する数値力学モデルの確立、斜面安定解析手法の開発を行なっている。 三軸試験においては、温度の変化が不飽和土の力学特性に及ぼす影響を調べるために鹿児島県大隅半島で採取したしらすを試料とし、セル水の温度を10°〜40°C、拘束圧を0.5〜1.5kgf/cm^2の範囲で変化させ、不飽和状態の供試体を用いた排気・排水試験を行なった。得られた結果より、温度変化に伴う間隙水の表面張力、粘性係数の変化がしらすの不飽和力学特性に影響を及ぼすことを明らかにした。 数値力学モデルの確立に関する研究では、不飽和状態での間隙流体の相変化を考慮した考察を土粒子レベルで行い、熱拡散率、熱伝導率、不飽和透水係数、透気係数を導き、日射による地盤の温度変化、水分保持特性の温度依存性等に関する数値実験、および、現地計測データとの比較を行っている。 斜面安定解析手法の開発については、土粒子間の粘着力に着目し、従来の斜面安定解析法の中で用いられている見かけの粘着力と表面張力に起因する真の粘着力との関連について考察を加えている。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] R.Kitamura: "Synthetic mechanics for particulate material such as soil" 7th Int.Conf.on Application of Statistics and Probability (ICASP7). 115-118 (1995)
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[Publications] R.Kitamura: "Simulation model for waste material" 2nd Int.Congress on Environmental Geatechuics. 発表予定. (1996)
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[Publications] 宮本裕二&北村良介: "不飽和土の熱伝導に関する数値力学モデル" 第50回土木学会年次学術講演会(III部門). 180-181 (1995)
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[Publications] 北村良介&宮本裕二: "熱を考慮した不飽和土の数値力学モデルの提案" 不飽和地盤の透水にかかわる諸問題シンポ. (発表予定). (1996)
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[Publications] 池田勝,北村良介ら: "温度を考慮した不飽和しらすの変形・強度特性" 平成7年度土木学会西部支部研究発表会. (発表予定). (1996)
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[Publications] 北村良介&宮本裕二: "不飽和土の熱伝達に関する一考察" 第31回地盤工学研究発表会. (発表予定). (1996)