1994 Fiscal Year Annual Research Report
高速鉄道による空港連携計画立案のための遺伝的アルゴリズム手法の開発
Project/Area Number |
06650580
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
田村 亨 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (80163690)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桝谷 有三 苫小牧工業高等専門学校, 珠工学科, 助教授 (70002045)
斉藤 和夫 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (00001222)
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Keywords | 遺伝的アルゴリズム / 空港計画 / 鉄道計画 |
Research Abstract |
本研究の目的は、高速鉄道による空港連携計画を複合モードのネットワーク最適化問題として捕らえ、遺伝的アルゴリズム(以下、GAと呼ぶ)手法の適用を行なうものである。具体的には、国際線を含めたわが国の主要空港と新幹線鉄道網を取り上げて、「いつ」、「どこの空港間に」、「どの様な高速鉄道網を」張り巡らすことが、建設主体や利用者にとって最適なのかを明かにする計画手法の構築とケーススタデイを通した計画案を検討する。 平成6年度は、新幹線による既存空港連携の場合のみを考え、(1)計画変数の設定、(2)アンケート調査による利用者便益の算定、(3)基礎モデルの構築、を行なった。 (1)設計変数の設定:新幹線による空港連携を行なう場合、「どの空港間を連携するのか」ということと「どの航空路線が新幹線乗継ぎとなるべきか」が問題となる。特に後者の組合せ数は莫大な数になるため、航空需要増大に伴うその組合せ順位をどの様に設計変数とするかを検討した。 利用者便益の算定:空港連携によって生じる利用者の便益の計測をアンケート調査により把握した。一般に考えられる要因は、(1)運賃、(2)新幹線利用距離/乗継ぎ全利用距離、(3)直行航空路線距離/乗継ぎ全利用距離、(4)乗継ぎ抵抗、などである。これらについて、釧路-東京、旭川-東京間を対象にアンケート調査を実施し、これを基に、新幹線乗継ぎ利用の場合の便益を算定した。 (3)基礎モデルの構築:GA手法の簡単な解析例として、わが国の主要空港のみのネットワークを想定し、仙台・福島・新潟の3地方空港を新幹線による羽田との空港連携可能空港としてモデル化するとともに、厳密解法との比較からモデルの有用性を検討した。
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Research Products
(1 results)