1995 Fiscal Year Annual Research Report
地域間産業連関と一般均衡分析のフレームによる物流需要予測モデルの開発とその適用
Project/Area Number |
06650597
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
溝上 章志 熊本大学, 工学部, 助教授 (20135403)
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Keywords | 物流需要予測 / 地域間産業連関分析 / 空間的価格均衡 |
Research Abstract |
物資流動とは,物資が生産活動や商取引活動の中で種々の産業間を地域間で移動する一連の流れである.したがって,多くの点で人の移動であるパーソントリップとは異なる特性を持つ.にもかかわらず,従来の物流需要予測に関する調査研究では,その特性が比較的明瞭であるパーソントリップの需要予測に関する研究成果を適用するのが一般的であった.しかし,その需要予測モデルはできる限る経済理論に整合し,産業や経済構造,立地の変化予測などにも対応できるような分析フレームに基づくのが本質的と考えられる.本研究では,物流需要の予測手法に焦点を絞り,以下の成果をあげた. (1)地域間産業連関分析のフレームの中で,各産業の生産する財の生産量と空間的価格の均衡解を得ることのできる地域間産業業種間物流需要予測モデルを構築した. (2)荷主と輸送業者の異なる輸送経路選択行動規範に基づく輸送手段/ロットサイズの同時決定モデルを開発した. (3)全国貨物純流動調査などの物質流動に関する既存データと独自に作成した輸送サービスデータを用いて,これらのモデルを特定化し,現況再現性,実用可能性について検討を行った. 将来の物流需要の予測とそれに対応した物流システム計画を行う総合的物流システムの構築を行うべく,物流調査・分析手法の再構築と新たな物流需要予測体系を提案することが今後の課題である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 溝上章志: "土木計画学における均衡概念と応用一般均衡(AGE)分析" 土木計画学研究・論文集. 11. 29-40 (1993)
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[Publications] 溝上章志: "産業間の連関性と空間的な価格均衡を考慮した物質流動モデル構築の試み" 土木学会論文集. 494. 53-61 (1994)
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[Publications] 溝上章志: "一般均衡分析による交通施設整備評価のための多地域計量モデル" 土木計画学研究・講演集. 18(1). 217-220 (1995)
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[Publications] Shoshi Mizokami: "An Inter-regional Trade Model cosidering I/O Frame and Price Equihbrium" Selected Proceedings of 7th WCTR. 7(forthcoming). (1996)