1995 Fiscal Year Annual Research Report
補修・補強用増し厚コンクリートの付着性能評価法に関する研究
Project/Area Number |
06650626
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Research Institution | Toyohashi University of technology |
Principal Investigator |
角 徹三 豊橋技術科学大学, 工学部・建設工学系, 教授 (40026092)
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Keywords | 鉄筋コンクリート / コンクリート打ち継ぎ / 付着割裂強度 / コンクリート接着強度 / 接着強度試験法 |
Research Abstract |
種々の仕上げ仕様による新旧コンクリート打ち継ぎ面の接着性能を直接引張試験法とシュミット法の両者から求めてその相関を明らかにする。相関に影響を及ぼす因子として、コンクリート強度、打ち継ぎの仕様、を取り上げ、これらを適宜組み合わせて実験を行い両試験法の相関関係を確定する。次にシュミットによる付着割裂試験体寸法の規準化を図り、本試験法による新旧コンクリート打ち継ぎ面の接着性能評価の普及に貢献するというのが本研究の目的である。 前年度実施分(打継ぎ面の仕上げの仕様を実験変数とする実験およびシュミットによる付着割裂試験体寸法の規準化)に引き続き、平成7年度においては、当初、粗骨材最大粒径を実験変数とする実験を行なう予定であったが、前年度分の実験結果を熟慮した結果、打継ぎ面の仕上げの仕様を実験変数とする実験のデータ数をもっと増やして実験結果の信頼性を向上させることが重要と考え、当初の方針を変更することとした。その結果、(1)簡易型付着割裂試験法(シュミット法)によれば、簡単で確実にコンクリート打ち継ぎ面の接着性能評価ができること(2)エポキシ樹脂接着剤は一体打ちとほぼ同等の接着強度が得られること(3)従来からある直接引張試験法とシュミット法との間には十分な相関が認められたこと:等の知見が得られた。
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