1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06650671
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
小西 敏正 宇都宮大学, 工学部, 教授 (10016834)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橘高 義典 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (20177877)
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Keywords | 構法 / ライフサイクル / 建築材料 / 環境 / 廃棄 / 再生 / エネルギー / 評価 |
Research Abstract |
建築材料のライフサイクルを生産、供用、廃棄という3つの段階及び10種類の採取、製造、建設、供用、維持管理、解体、回収・再生、廃棄、保管、輸送という行為に分類して図式化した。木材、コンクリート、鉄鋼、アルミニウム、プラスチック、石膏ボードなど主要な建築材料のライフサイクルについて検討し、特に採取、製造、解体段階の文献調査を行いその環境に及ぼす影響を考察し評価方法決定のための根拠となる項目の検討を行った。 木材では熱帯雨林の資源枯渇が問題になっているがCO_2換算における木材評価の高さなどを考慮して、森林資源と木材需要のバランスが一つの評価の目安になる。コンクリートにおいては骨材の確保や原石山の問題があり、建物の耐久性と廃棄について両面から評価しなければならないため、その評価項目を関連させ整理した。鉄鋼とアルミニウムについては、採取、素材の製造の段階よりも、廃棄を考慮した部材化・部品化の時点での配慮が建築と特に強く関わるため、廃棄・再生産の現状に的を絞り調査を行った。プラスチックについては、混合状態で排出されることにより廃棄処理を難しくしているので、製造段階に主眼をおいた総合評価が必要であることが明らかになった。石膏ボードは安価な材料のため再利用が難しく、建築的な解決方法だけでは処理できない部分が大きい。各種建築材料のライフサイクルを評価する場合、材料によってその要点が表面上大きく違うことが明らかになったが、一貫した評価方法になるようまとめ作業を現在行っている。
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