1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06650671
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Research Institution | UTSUNOMIYA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
小西 敏正 宇都宮大学, 工学部, 教授 (10016834)
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Keywords | 構法 / ライフサイクル / 建築材料 / 環境 / 廃棄 / 再生 / エネルギー / 評価 |
Research Abstract |
昨年度調査を行った石膏ボードの資料について解析を行い複合材料の特徴と、再生材料としての可能性を検討を加えた。 次ぎに、ライフサイクルの各段階の中で特に廃棄段階に注目し、廃棄物の定義と分類を行い、建設廃棄物の産業廃棄物中の比率を求め、建築の新築・除却床面積より構法別に建設廃棄物の発生量を換算し、建設廃棄物の再利用率・減量化率・処分率を求めた。また、新築工事、解体工事における廃棄物を比較し各工事における特徴を明らかにした。分別解体と無差別解体の現場をビデオにより撮影し実測調査、文献調査の結果と合わせて、それぞれの解体方法による混合廃棄物の発生抑制について、可能性と問題点を整理した。総合的に建設廃棄物の処理・処分の現状と今後の問題点を示した。 廃棄物を減らすためのひとつの重要な方法として、リサイクルがあるが、その建築における現状と効果を明らかにするために主要建築材料の再加工工程における環境負荷の度合いを調査した。また、構法別にその特徴を明らかにし評価を行うために、再生加工工程のモデルをつくり、解体廃棄物の回収率、副資材投入量、副産物排出量、再生加工性能、エネルギー消費量の項目別に評価を行った。この結果、主要建築材料の再生加工時の環境負荷を構法別に概略明らかにできた。また、鋼材の再生加工時の環境負荷に与える影響が大きいことが分かった。 最後に、昨年度までの構法別ライフサイクル性能の調査結果と本年度の研究結果をまとめ整理した。
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