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1996 Fiscal Year Annual Research Report

スキーマ・グラマ-を用いた伝統的空間構成の分析

Research Project

Project/Area Number 06650676
Research InstitutionTOKYO INSTITUTE OF TECHNOLOGY

Principal Investigator

青木 義次  東京工業大学, 工学部, 教授 (80159300)

Keywordsスキーマグラマ- / 町家 / 茶室 / 民家 / 人工知能
Research Abstract

前年度までに,日本の伝統的空間である町家,茶室および民家についてスキーマグラマ-によって記述し,その空間構成の特徴を抽出することを試みた。同時に,こうした平面分析を行うために,コンピユ-タを活用し,スキーマグラマ-により建築平面が導出可能であることを確認するアルゴリズム,平面情報からスキーマグラマ-を構築するアルゴリズムを開発してきた。本年度は,こうした成果を基に,これまでに得られた各種の伝統的空間のスキーマグラマ-を人工知能を用いたアルゴリズムにより確認するとともに,日本の伝統的空間の特徴を総合的に分析した。以下にその内容を記す。
1.スキーマグラマ-の人工知能を活用した分析
1)伝統的空間の平面図から人工知能言語によって,平面図を空間構成を表す記号列に変換する。2)この記号列から,必要なスキーマルールの候補を求める。3)次にスキーマルールの候補からスキーマグラマ-を求める。以上の手続きによって,スキーマグラマ-の導出可能性を確認するとともに,現存しないが可能な空間構成がありうることを確認した。
2.伝統的建築の比較論
スキーマグラマ-を構築して,各種の伝統的空間を,それらを記述しているスキーマルールの共通性と差異性を調べてみると,町家,民家および既に求めた古代都市のスキーマルールに共通しているのは,空間の中心から,四方に4つの方向性を持ったスキーマから空間が構成されるのに対し,茶室の場合,主人(亭主)と客との対峙というスキーマから空間が構成されており,同じ伝統的空間でも,基本的な空間原理が異なっていることが明確となった。さらに,町家と民家とについては,空間構成は極めて類似したもので,作業空間である土間と生活空間部分を二分する空間構成原理,生活空間で土間と反対方向に空間ヒエラルキーの上位の空間が位置し,接客空間となるという構成原理に共通したものがみられる。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 青木義次: "建築平面記述言語と空間構成解析法" 日本建築学会大会計画系論文報告集. No.494(掲載決定). (1997)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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