1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06650677
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Research Institution | TOKYO INSTITUTE OF TECHNOLOGY |
Principal Investigator |
肥田野 登 東京工業大学, 工学部・社会工学科, 教授 (90111658)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林山 泰久 東京工業大学, 工学部・社会工学科, 助手 (20260531)
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Keywords | 非都市的用途 / 地価変動予測 |
Research Abstract |
平成7年度は,平成6年度の研究成果から得られた知見をもとに非都市的用途地を含む短期的な地価予測が可能な地価動向指数を作成し,その有効性に関する検討を行った.具体的な内容は以下の通りである. 1.平成6年度に引き続き非都市的用途地を含む取引事例を活用した実勢価格での地価動向分析を試みた.都市的用途地については,半期ベースで期間別にクロスセクション地価関数を推定し,これを用いた定点地価データを作成した.この結果,市場価格に基づく定点地価の動向を分析することが可能となった. 2.1.および平成6年度に作成した地価データをもとに短期予測可能な地価変動予測の方法に関する検討を行った.具体的には地図情報,交通ネットワーク等の変化による地点属性要因,経済成長および将来の予想地価の変化等の社会経済要因,土地税制,監視区域制度,総量規制等の制度的要因を含む地価変動指数による短期地価予測法の提案を行った.本研究で提案した予測指数は従来の予測指数と比較して,予測精度が高く,また,市場価格を対象としている点,地点ベースでの予測が可能な点,地点属性の変化と社会経済変動による変化を明確に分離して把握できる点などからより有効な予測方法であることを示している.
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