1995 Fiscal Year Annual Research Report
都市地域における都市計画制度による土地利用構造の変容とその計画的制御
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06650681
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
川上 光彦 金沢大学, 工学部, 教授 (40110605)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 恵子 金沢大学, 工学部, 助手 (10181041)
高山 純一 金沢大学, 工学部, 助教授 (90126590)
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Keywords | 建築着工 / 建物用途 / 線引き / 土地利用 / 土地区画整理事業 |
Research Abstract |
地方都市における都市計画をめぐる状況を、制度的や歴史的に整理することにより明らかにし、都市計画の課題と展望について考察した。また、それらをより具体的データにおいて検証するため、市町村を地域区分単位として、国勢調査報告による人口、世帯数、および、産業大分類別就業人口の1970年より1990年までの近年の5時点における時系列的変化の分析にもとづいて、それらの人口規模別や地域別の特性を明らかにしている。さらに、各都道府県を、それぞれ社会経済的構造が近似した一定の地域的まとまりとして捉え、中部地方を事例として、各県における人口規模の第1位より第3位都市までを取り上げ、それらの人口および就業人口変動について分析し、同様に、地域における人口変動の特性を明らかにしている。 以上の全国的な動向を踏まえ、金沢市を地方都市の事例として取り上げ、都市計画区域における市街化の動向を都市計画制度との関連で分析し明らかにしている。まず、市街化区域における土地区画整理事業施行地区内の市街化の実態を、土地利用種別や市街化曲線なとせにより明らかにしている。また、市街化調整区域における各種の制度的事由にもとづく市街化について、近年約10年間における実態を全数的に明らかにし、市街化調整区域の果たしている役割を明らかにしている。さらに、市街化調整区域については、実態的には市街化予備地域としての一定の役割を果たしていることを指摘して、そのための都市計画的対応の必要性とその内容の提言などを行っている。
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[Publications] 陣内雄次・川上光彦: "わが国地方中小都市の都市計画の課題と今後の方向" 日本建築学会大会都市計画部門研究協議会資料. 24-37 (1995)
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[Publications] 木谷弘司・川上光彦: "低成長下における地方中核都市の市街地整備のあり方" 日本建築学会都市計画部門研究協議会資料. 140-145 (1995)
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[Publications] 木谷弘司・川上光彦: "歴史的市街地の保全・誘導における地域制の不適合と課題" 都市計画論文集. 30. 67-72 (1995)