1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06650694
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Research Institution | TOYO University |
Principal Investigator |
内田 雄造 東洋大学, 工学部, 教授 (60058120)
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Keywords | 外国人労働者 / 住居 / 在日韓国人・朝鮮人 / 住環境 / ゼグレゲーション / オーバースティ |
Research Abstract |
前年度に引き続き,以下の調査を行った。(1)滞在外国人の全体像の把握,(2)ニューカマ-の住居・住環境の実態把握,(3)国・自治体制度の現状把握,以上の分野に関しては一応のまとめを完成し,論文を発表した。 また,外国人労働者への居住政策の前例になると考えられる,(4)京都市東九条の河川敷の住宅の建て替え事業,(5)川崎市幸区戸手の多摩川河川敷の集落の形成史,実態調査と住民の意向調査,(6)川崎市桜木地区のコリアンタウン構想の中調査を行った。京都市の事例に関しては協力関係にある京都大学の研究室が論文を発表し,川崎市の事例に関しては目下私たちが調査報告書を作成中である。 (7)川口市の対象とするフィールド調査に関しては地域の全体像は概略把握したが,いわゆるオーバースティの労働者の実態把握はいまだ不十分な状態である。しかしこの調査に関しては,国土庁大都市圏局と建設省住宅局から別々に報告の要請があり,報告に対しても強い関心が寄せられている。研究グループとしても今後とも研究を継続する意向である。 昨年一月の阪神・淡路大震災で外国人,特に在日韓国人・朝鮮人,ベトナム難民,中国人の被害が多かったことが注目された。特にベトナム人は南駒栄公園にテント村をつくり,その去就が注目されている。研究グループはこれを一つの典型事例と考え(7)南駒栄テント村の実態調査を行った。この調査結果については論文と写真を発表し,社会的に注目を浴びた。
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