1995 Fiscal Year Annual Research Report
中国近代化過程における建築設計技術の変容に関する研究-清末設計史料の整理・分析研究を中心に
Project/Area Number |
06650706
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Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤森 照信 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (80159128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村松 伸 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (70202356)
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Keywords | 中国建築 / 清代建築 / 設計システム / 建築の近代化 / 陵墓 / 建築生産 |
Research Abstract |
本年度は、以下のことを行った。 1.前年度マイクロ撮影を行った、東京大学東洋文化研究所所蔵の文献史料の整理および分析 (1)撮影史料のリスト作成と分類 (2)史料の内容分析・研究 2.中国における清代〓案学(史料学)関連文献・書籍の収集 3.清末民国初頭に行われた建築の事例研究 (1)同治の円明園大修築 (2)明長陵修繕工程 本年は、前年度撮り残した史料のマイクロ撮影を継続して行い、それと並行して史料の整理を行った。史料の内容と作成年月日を書き出して史料のリストを作成し、文書の内容と作成年月日を参考にして文書を作成順に並べ換えたり、文書の様式ごとに整理した。 次に、これら史料を用いて、文書史料の内容を分析研究した。文書を扱い解読するために、清代の〓案学に関する関連文献を収集し、特に建築に関する清朝の行政機構や行政手続き、文書の用語などを研究した。また、収集した史料に基づき、清末民国初頭に行われた同治円明園大修築と明長陵修繕工程の二つの建築事例を研究し、建築の全過程において、いかなる事が行われたか、その順序、関わった人々の職能などを明らかにした。
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