1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06650798
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
篠田 剛 名古屋大学, 工学部, 助教授 (10023269)
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Keywords | 短繊維強化複合材料 / 界面活性化接合法 / 摩擦圧接現象 |
Research Abstract |
界面活性化接合法(Friction Stir Welding)は、摩擦圧接現象を利用して接合界面を物理的に活性化させ接合を行う新しい概念の固相接合法である。具体的には、突起のある丸棒に回転と圧力をかけて部材に進入させ摩擦熱によって塑性流動を起こさせ、接合界面を物理的に活性化させるとともに、その回転丸棒を移動させることによって接合部を形成するプロセスである。この接合法によって回転体の接合に限られていた摩擦圧接法を非円形材料の接合に応用できる点で非常に期待が持たれるが、基本的な接合因子については明らかでない。 そこで、本年度の助成では純アルミニウムを用いて接合部の形成におよぼす主軸回転数、移動速度の影響について調査を行った。供試材として丸棒にステンレス鋼(SUS44OD)、板材に純アルミニウム(A1100)を用いた。実験的にはかなり広い条件範囲で良好な接合部を得ている。高回転低移動速度の条件では熱量が過大となり、外観不良と内部欠陥を生じる。低回転高移動速度の条件では熱量が不足気味となり安定したビ-ドが得られない。接合面は切断のままで特に清浄、脱脂は行っていないが、溶融溶接で認められる気孔の発生はなかった。引張試験の結果は、条件によって最大90%の継手効率を示す。しかし接合部は熱間加工のため全体的に軟化しており接合部ボンド部近傍で破断する。 次年度以降は本年度予備的な実験を開始している短繊維強化複合材料についての接合実験を本格的に行いたい。
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Research Products
(1 results)