1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06650841
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
森 克己 九州大学, 工学部, 教授 (80037754)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
孫 海平 九州大学, 工学部, 助手 (20226616)
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Keywords | 溶融スラグ / 粘度 / るつぼ回転粘度計 / B_2O_3系スラグ |
Research Abstract |
スラグが関与する物質移動反応の解明には、関連したスラグの拡散係数や粘度などの物性値が必要である。本研究では、スラグの粘度を測定し、種々の相関式から拡散係数に及ぼすスラグ組成の半定量的評価を行うことを目的とした。 平成6年度は、粘度測定装置の作製及び測定条件の確立を目的として、以下の点について検討した。 (1)測定装置には、比較的測定可能な粘度範囲が広いるつぼ回転法を採用し、角度変位差動トランスを用いた外円筒回転式の粘度測定装置を作製した。 (2)室温で標準試料(粘度の異なるシリコーンオイル)を用いて、装置定数に及ぼす各種因子(懸垂線の材質,長さ,直径、るつぼの形状、るつぼの回転数など)の影響を調べ、最適測定条件の確立を行った。 (3)高温での装置の検定を兼ねて、B_2O_3-R_2O二元素(R=K,Na)スラグの粘度を測定し、従来の報告値と比較検討した。 なお、結果の一部は、4月の日本金属学会春期大会で発表する予定である。 CaO-SiO_2系スラグの粘度に及ぼすアルカリ金属酸化物,ふっ化物などの添加成分の影響に関する研究、及び低粘度融体(硫化物)の粘度測定用にるつぼ回転振動式の粘度測定装置の試作を継続中である。
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