1994 Fiscal Year Annual Research Report
懸濁重合によるポリマー基傾斜機能複合体微粒子の生成
Project/Area Number |
06650855
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
田中 真人 新潟大学, 工学部, 教授 (40018495)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 勇雄 新潟大学, 工学部, 助手 (00169921)
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Keywords | Functionally Gradient Materials. / Composite Particle / Suspension Polymerization / Polymer Particle |
Research Abstract |
本年度における研究実績は以下のようである。 1.カップリング剤により種々の度合いを表面処理したマグネタイトと炭化ケイ素を添加してスチレンの懸濁重合を実施した。 2.この結果、表面処理の度合い(接触角の値で評価)と添加粉末の付着量との関係を明らかにした。 3.親水性が強いと、被覆型複合体粒子が生成されること、また、親油性が強くなると内部分散型複合体粒子が生成されることを明らかにした。 4.表面処理の度合いが異なるマグネタイトと炭化ケイ素を同時に添加すると、親油性の強い粉体が粒子表面に、また、弱い粉体がその上に付着したような複層構造被覆型複合体粒子が生成されることを明らかにした。 5.親油性の強い粉体を重合初期に添加しておき、親油性の弱い粉体をその後添加すると、ポリマー粒子表面に、粉体の濃度勾配が形成されることを明らかにした。 以上のことより、傾斜機能複合体粒子を生成するための操作法を確立するために必要な基礎的知見が得られた。
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