1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06650865
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
柘植 秀樹 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (70051688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺坂 宏一 慶應義塾大学, 理工学部, 助手 (00245606)
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Keywords | 微小重力 / 気泡 / 気泡生成 / 気泡生成モデル |
Research Abstract |
本年度は北海道上砂川の無重力実験センターの落下塔を用いた微小重力実験を合計8回実施し、下記の結果が得られた。 1.ガス流量の影響:微小重力下での気泡生成に及ぼすガス流量の影響を調べるために、同時に3本のノズルから気泡が吹き込めるアクリル樹脂製気泡塔を作成し、ガス流量をパラメータとして同様な実験を行い、さらに蓄気室内圧力変化も測定した。ガス流量を最大3cm^3/sまで大きくしても気泡は離脱しなかった。 2.オリフィス径及び液物性の影響の影響:ガス流量を一定とし、3本のノズルのオリフィス径を各々変えた場合および、一定ガス流量・オリフィス径で、使用液体を水、メタノールおよびメタノール水溶液に変えた場合(主として表面張力の影響)について、同様の実験を行ったが、生成気泡容積に及ぼすオリフィス径および液物性の影響はほとんど見られなかった。 3.液流速の影響:ノズルの方向に対して並流またや十字流の液流動場が得られる実験装置を作成し、同様な実験を行った。 4.気泡生成モデルの開発:微小重力下での気泡生成メカニズムを明らかにするために、地上重力条件で得られている気泡生成モデルを修正し、シミュレーションを行い、実験結果を比較的よく表せた。 なお、粒子を液中に懸濁させた場合の実験については、実験機械の制限上、実施できなかった。
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