1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06650935
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
今任 稔彦 九州大学, 工学部, 教授 (50117066)
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Keywords | 非水溶媒滴定 / フロー滴定 / 電位差分析法 |
Research Abstract |
流通型イオン電極を検出器とし、非水溶媒系のpH緩衝液や臭素-臭化物イオン電位緩衝液を流動液に用いる酸、塩基及び不飽和炭化水素類のフロー滴定法を考案し、その性能を検討した。概要を以下に述べる。 1.酸価、アルカリ価の測定 エタノールを溶媒とし、酪酸と酪酸テトラブチルアンモニウムからなるpH緩衝液がpHガラス電極を検出器として、種々の酸、塩基のフロー滴定を行なった。検出器の応答感度がエタノール中における酸、塩基の見かけの酸解離定数(pKa)の大小に影響することを明らかにした。その結果、緩衝液に用いた酪酸とあるpKa以上の差をもつ酸及び塩基類は同一の感度で定量が可能であることを示し、潤滑油中のアルカリ価の測定に応用し、従来の滴定法に比べて格段に迅速であることを実証した。 2.ケン化価の測定 水酸化テトラブチルアンモニウムによるオレイン酸やリノール酸のエタノール溶媒中でのケン化反応を検討し、反応温度85℃で約50mの反応コイルを用いることにより、フロー系におけるこれら不飽和カルボン酸類のフローケン化価測定法を確立した。 3.臭素価の測定 エタノールを溶媒とする臭素-臭化物イオン系の電位緩衝液を流動液とし、白金電極と臭化物イオン電極の複合電極検出器を作製し、不飽和炭化水素の臭素価測定系を検討した。これにより、応答感度に対する臭素価反応の速度の影響を定量的に明らかにし、臭素価測定条件を確立した。この方法が芳香族アミン類やフェノール類の定量にも応用できるこを認めた。
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[Publications] 大浦博樹: "フローインジェクション電位差分析法による海水中クロム(И)の定量" 分析化学. 43. 31-37 (1994)
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[Publications] 今任稔彦: "界面活性剤分離分析技術第3章" 技術情報協会, 33 (1994)