1994 Fiscal Year Annual Research Report
アイソタクチックポリプロピレンを一成分とするブロック共重合体の合成
Project/Area Number |
06651019
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
塩野 毅 東京工業大学, 資源化学研究所, 助教授 (10170846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
曽我 和雄 北陸先橋科学技術大学院大学, 材料科学研究科, 教授 (10026180)
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Keywords | アイソタクチックポリプロピレン / ポリメタクリル酸メチル / ブロック共重合体 / メタロセン触媒 / Grignard試薬 |
Research Abstract |
エチレンビステトラヒドロインデニルジルコニウムジクロリド-メチルアルモキサン触媒によるプロピレンの重合においては、成長反応は1、2-付加で進行し、β-水素脱離による連鎖移動反応が優先して起こるため、末端にビニリデン結合を有するアイソタクチックポリプロピレン(iso-PP)が選択的に生成する。本年度はこのiso-PPの末端ビニリデン結合を利用したブロック共重合体の合成法を検討した。 プレポリマーとして、同触媒系により30℃で得られたiso-PP(Mn=5,300,融点114℃)を用いた。まず、末端のビニリデン結合をBH_3・Me_2Sによりトルエン中60〜70℃でヒドロホウ素化した後、反応溶液にBrMg(CH_2)_5MgBrを加え60〜70℃で2時間反応させることにより末端Grignard化iso-PPを得た。この末端Grignard化iso-PPをアニオン重合の開始剤として用いることによりiso-PP連鎖を含むブロック共重合体の合成を試みた。コモノマーにメタクリル酸メチルを選び、-78℃、0℃および45℃でブロック共重合を行った。生成ポリマーは、ポリメタクリル酸メチルの単独重合体を除くためアセトンによりソックスレ-抽出し、アセトン不溶部について解析を行った。-78℃および0℃で重合を行うと重合時間の増大に伴いポリマー収量が増加するのに対し、45℃ではほとんど変化しなかった。NMR測定の結果、-78℃および0℃ではiso-PP中にポリメタクリル酸メチルが取り込まれており、その量は重合時間とともに増加することが確認された。また、これらのポリマーの分子量分布曲線は原料のiso-PPに比べて高分子量側に移動しており、目的のブロック共重合体が生成していることが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)