1995 Fiscal Year Annual Research Report
二次構造制御ポリペプチドスフェアを用いる分子形状認識
Project/Area Number |
06651032
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
平山 忠一 熊本大学, 工学部, 教授 (10040429)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂田 眞砂代 熊本大学, 工学部, 助手 (60187391)
伊原 博隆 熊本大学, 工学部, 助教授 (10151648)
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Keywords | L-グルタミン酸 / PMLG粒子 / α-ヘリックス / β-構造 / 二次構造 / 分子形状認識 / チトクロムC / エンドトキシン |
Research Abstract |
本研究では、二次構造制御ポリアミノ酸ミクロスフェアを調製し、同ミクロスフェアのアルコール異性体および芳香族系化合物に対する形態認識の評価をおこなった。さらにアミノ化ポリアミノ酸ミクロスフェアの生体関連物質の選択吸着能についても評価した。得られた結果を以下に総括する。 (1)α-ヘリックス型ポリアミノ酸ミクロスフェアは、ブタノール異性体や多環式芳香族化合物に対して、特異な保持挙動を示した。 (2)ポリアミノ酸ミクロスフェアのチトクロームCに対する特異吸着能は、ポリアミノ酸の二次構造がα-ヘリックス型からβ-構造へと転移するとともに著しく低下することがわかった。 (3)α-ヘリックス型ポリアミノ酸ミクロスフェアは、発熱誘因物質リポポリサッカライド(エンドトキシン)に対して、pH5〜9,イオン強度μ=0.05〜0.8の条件下で特異な吸着挙動を示した。 (4)アミノ化ポリアミノ酸ミクロスフェアは、酸性タンパク質に対して、pH6〜9,イオン強度μ=0.05〜0.1の条件下で特異な吸着挙動を示した。 (5)アミノ化ポリアミノ酸ミクロスフェアは、pH7.0,イオン強度μ=0.05〜0.4の条件下で、種々のタンパク質水溶液からエンドトキシンを選択吸着することがわかった。
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