1995 Fiscal Year Annual Research Report
浅海域の波無し浮体形状と大規模海洋製造物への応用に関する研究
Project/Area Number |
06651085
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
経塚 雄策 九州大学, 大学院・総合理工学研究所, 教授 (80177948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 昌彦 九州大学, 応用力学研究所, 助教授 (40155859)
小寺山 亘 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (80038562)
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Keywords | 波無し浮体形状 / 半潜水式海洋構造物 / 波浪強制力 / 浅海域 |
Research Abstract |
三次元軸対称柱体の浅海域波無し形状を波無し特異点から流線追跡法により求め、波無し特異点位置による形状変化や水深による形状変化について考察した。この波無し形状について波力の波浪応答を特異点分布を用いて計算し、指定した波無し点で鉛直力が0となることを確認した。特異点分布法の計算については浅海域でのグリーン関数の高速計算法を開発した。このようにして理論的に得られた波無し形状のなかから2種類の軸対称柱体模型を作製し、平面水槽において波力の応答を実験計測した。水深を2種類に変化させて波無し周波数の確認とその近傍での波高影響などについて調査した。 その結果、実験における波無し波数が理論による予測よりも若干大きくなったが、その点を除けば理論計算によって予想された特性がほぼ成立していることが確認された。 以上のことをまとめると (1)浅海域の波無し形状を波無し特異点から求める方法を開発した。 (2)浅海域の波無し形状は深海域の波無し形状の最大幅と水面幅を小さくすれば等価となる。 (3)水深影響は浮体吃水の倍よりも小さくなると顕著となってくる。 (4)ある水深で波無しとなるように指定された浮体は水深が変化しても波無しであるが、その波無し点は水深が大となる時は低周波側へ、水深が小となる時は高周波側へと移動する。 などの結論を得た。
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Research Products
(1 results)